今回は小学生算数の相当算の教え方を紹介します。全体の中での割合をきちんと理解できている必要があるので、簡単な所から少しずつステップアップしていくようにしましょう。
相当算:ある数と割合が分かっているときに、元の数を求める算術
部分から全体を求める
全体が600ページの本があります。全体の1/2に相当するページ数は何ページでしょうか。
全体を1とおいたときの1/2に当たるページ数を考えます。線分図を書いて解説します。
まず「2分の1」という状態ですが、全体を2等分したうちの1つという意味です。つまり半分ということになります。半分はイメージしやすいですね。
600ページの半分なので答えは300ページになります。計算式としては600[ページ]÷2=300[ページ]
部分から全体を求める(1)
200ページが全体の1/3の時、全体は何ページでしょうか。
今回も線分図を書いて求めます。全体の1/3は、全体を3等分したうちの1つという意味です。線分図の区切り1つ分が200ページに相当し、全体は区切り3つ分で出来ているので、200[ページ]×3=600[ページ]になります。
部分から全体を求める(2)
360ページが全体の3/5の時、全体は何ページでしょうか。
全体の3/5とは、全体を5等分したうちの3つ分という意味です。線分図を5等分します。
区切り1つ分のページ数を求めます。区切り3つ分が360ページなので、1つ分は360[ページ]÷3=120[ページ]になります。全体は区切り5つ分なので、120[ページ]×5=600[ページ]になります。
公式の導入
毎回線分図に区切りを書くのは大変なのでここで、どうやったら簡単に求められるかを考えさせます。
全体から部分を求める場合
(全体)×(全体を1とした時の割合)=(部分)
部分から全体を求める場合
(部分)÷(全体を1とした時の割合)=(全体)
これらの式を、線分図に区切りを書いて求めていた問題に当てはめて、答えが同じになることを確認します。公式に当てはめることで簡単に求められることを理解させます。