生徒さんにとって興味を持ちやすい素材でありながら、同時に中学受験の理科の学習範囲では鬼門ともなりやすい分野の一つである「天体」。
実は、この分野では「図解」がポイントを解説するのに大変役立ちます。
今日は「月の満ち欠け」について図と共にその仕組みを追っていきましょう!
月のいろいろな呼び方を振り返ろう!
中学受験の範囲で名前が登場するのは主に次の5種類の月の形です。
少し注意が必要なのが三日月、上弦の月、下弦の月の三種類。
・三日月は新月と上弦の月の間に観測される。
・上弦と下弦は登るときの形において、直径(弦)が上向きか下向きか決まる。
この二つのポイントが、生徒さんにとっては少し混乱しやすいポイントです。特に二つ目のポイントについては、実際に登るときの月の図を描いて説明してあげましょう。
月の満ち欠けはどうして起きるかを図解してみよう。
月の満ち欠けは、太陽と月と地球の位置関係に準じて起こります。
太陽の光に照らさている範囲のみが地球からは視認できるため、この三者の位置関係が変わることで、観測される月の形は変わってくるわけですが、
もちろんこれをことばで説明しても、少し分かりづらいですね。
そこで、有効的に図を利用していきましょう!
このような簡易的な図を生徒本人にノートに写させながら解説しましょう。
セリフのところはあえてはじめ書かずに、生徒に質問形式にして見える月の形を確認させるのもよい方法です。
図解の重要な役割は、その見やすさだけでなく、実際に生徒本人に考えながら書かせることでより理解を深めることができる点にもあります。
特に天体の場合、図解に緻密さや写実性は必要ありません。簡単な図形の組み合わせで、すばやくかつ格段に物事をわかりやすくすることができます。
是非図を活用して一見複雑な天体の世界を生徒さんの前で紐解いてゆきましょう!
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