特集記事のサムネイル画像

【算数】就活の筆記試験でも出題!?売買損益!

小学生

2021/12/17

今回は小学生算数の中でも特に頻出の売買損益について扱います。大学3年、修士1年で就職活動中の方も必見です!!

キーワードの確認

原価:商品を仕入れるときの価格。仕入れ値ともいいます。
 
定価:原価に利益を上乗せした価格。小売価格ともいいます。
 
売価:実際に売った価格。多くは値引されているので値引後価格ということもあります。
 
売上:売価×売れた個数
 
利益:売上合計-原価合計。もうけともいいます。マイナスになったら損失。

 

歩合(利益や値引きの設定)

 
利益や値引の設定には歩合という表現(~割・~分・~厘)がよく使われます。野球の打率でよく使われますが、馴染みが無いという生徒もいると思うので、確認しておきましょう。
・1割=10%=0.1 
  
・1分=1%=0.01 
・1厘=0.1%=0.001

 

基本問題

 

原価500円の品物に3割の利益を見込んで定価をつけました。定価はいくらですか。

<解答>
基準は原価です。原価を1とすると定価は1+0.3=1.3になります。
500×(1+0.3)=650円…(答え)

原価500円の品物に4割の利益を見込んで定価をつけたが売れないので3割引きにして売った。これによる損益はどうなりますか。

先ほどの問題よりやや複雑になりました。線分図による解法を紹介します。

売買損益
原価、利益、定価、損失が線分図のどこに対応するかを確認しましょう。損失は、”原価ー売価”で求められるので、売価を求めます。
定価を求める:原価を1とすると、定価は1+0.4=1.4になります。
500×(1+0.4)=700円…定価
売価を求める:定価を1とすると、売価は1-0.3=0.7になります。
700×(1-0.3)=490円…売価
損失を求める:”原価ー売価”が損失になります。
500ー490=10円…損失(答え)

つるかめ算と売買損益

 

1個200円の品物を100こ仕入れ、5割の利益を見込んで定価をつけて売りました。売れ残った分があったので、これは定価の2割引きで売り、すべての品物を売り切りました。すると利益は6400円となりました。定価で売れたのは何個でしょうか。

今度は少し難しくなります。定価や売価を求めるだけではなく、個数を求めなければいけません。
以前、紹介した”つるかめ算”を覚えているでしょうか?
曖昧な方はご確認下さい。→つるかめ算

売買損益では、定価や売価を求めた後に、つるかめ算を用います。では、解説に入っていきましょう。

<解説>
定価を求める:200円に5割の利益を見込んで定価つけるので、
200×(1+0.5)=300円…定価
割引後の売値を求める:300円の定価から、2割引きで売値をつけるので、
300×(1-0.2)=240円…割引後の売値
ここまで求めた後に、つるかめ算でおなじみの面積図を描きます。

売買損益
100個の商品を全て定価で売った場合に得られる利益を考えましょう。
定価で売った場合、1個当たりの利益は100円なので、
100×100=10000円の利益が得られます。
しかしながら、実際の利益は6400円だったので、
10000-6400=3600円の誤差があります。
この3600円が面積図の右上の部分(高さが60円の長方形)の面積に相当します。
高さが60円の長方形なので、底辺は3600÷60=60個になります。
よって、割引後の売価で売った個数は60個
定価で売った個数:100ー60=40個…(答え)

キーワード

関連記事

新着記事

画面上部に戻る