門外不出!?実力講師の<超・自己研鑽の技術>
物理・数学講師の池末です。
今回は「実力講師」になるためにやるべきこと、または、あの「実力講師」が一体何をやってトップ講師になれたのか、について考えてきましょう。
池末 翔太 いけすえ しょうた
高予備校で物理・数学を教えるプロ講師。大学在学中にブログを開設。出版社の目にとまり、そのまま書籍化を実現。他にも、勉強法・受験メンタル・物理・数学などに関する書籍を計7冊を出版しており、若くして講師職以外にも活躍の場を広げている。生徒目線で「自分の授業を受けたいと思うか?知的好奇心が満たされるか?」を常に考えた授業スタイル。
これは、私自身の経験談、かつ多くの講師と関わってきた関係から得た知見です。
今回は7選紹介いたします。
目次
・授業で扱う問題は全て「予習」し、どう「解説」するかを意識しておく
・書店に最低でも週3回は通い、どんな参考書が売られているかをチェックする
・勤務校の近隣の学校のデータを調べる
・塾、予備校・教育業界や指導法に関する本を山程読む
・読んだ本をオリジナルの教育ノートにまとめる
・「授業動画」を確認する
・生徒から受けた鋭い質問は「質問メモ」でまとめておく
授業で扱う問題は全て「予習」し、どう「解説」するかを意識しておく
これは当たり前過ぎるかもしれませんが、授業で用いる予定の「問題」は少なくとも前日までに解いておき、かつそれを実際に授業生徒たちに「どう解説するか」までリアルにそのスクリプトなども思い描いておくと良いでしょう。
つまり、これは「想定力」の鍛錬になるのです。「想定力」が非常に高い人は、「想定外の事態」が起きても対応できるのです。
学生講師時代、講師室で次の授業で扱う問題をひたすら解いていた講師がいましたが、正直2.5流以下だな、と当時から思っていました。
そういう講師は「ただ授業コマが多くて忙しい俺すげぇ!見て、見て、みんな!」と自分に酔っているだけで生徒のことは一切考えてません。授業開始ギリギリで解いている人が、その後授業で良いパフォーマンスで解説授業などできるとは到底思えません。
書店に最低でも週3回は通い、どんな参考書が売られているかをチェックする
書店に最近、行ってますか?
最近は電子書籍で本を購入する人が増えたと思います。私自身、漫画や小説は電子書籍で買うことも多くなってきましたが、物理学の専門書や、気になる参考書は未だに本屋に足を運んで書籍で購入しています。
書店内にはその書店での売れ行きが即座に反映されます。売れていないものは、隅の方に追いやられいわゆる「棚差し」になったり、返品されたりします。売れている本は「面陳」のように大きく展開されます。
もちろん、売れていないから「悪い本」、売れているから「いい本」とまでは断言しませんが、多く売れている参考書は、今あなたが担当している生徒も持っている可能性があります。
その参考書はどんな紙面展開をしているのか、たとえば「時制」をどう説明しているのか、「解の配置問題」はどう解説されているか?などを知ることは大事だと思います。(ちなみに「学習参考書(略して学参といいますが)」この学参をテーマにした「ガクサン」という漫画があるようです。)
勤務校の近隣の学校のデータを調べる
塾近くの近隣の小学校、中学校、高校のHPを見たり、資料を送ってもらい、生徒の人数や進学実績について調べておきましょう。おそらく、その中から入塾してくる生徒がきっといるはずだからです。さらに、生徒と仲良くなって学校の先生についての話題もできるようになるとなおよしです。
塾、予備校・教育業界や指導法に関する本を山程読む
塾・予備校講師は「教員免許」を持っていない方も多いですが、広義的には「教育者」と言ってもよいと私は思います。
ならば、その方面の知見を深めるのはある種、義務だと思います。私は18歳だった大学1年時から「将来、予備校講師になる!」と思っていたので、塾講師のバイトで得たお金はほとんどが「教育系の本」につぎこんでましたね。いまでもたまに読み返します。
塾予備校業界、指導法についての本だけでもこれだけあります。ちなみにまだこれは一部です。(実家においてきた分もあるのでw)さらに、専門書である物理学書や数学書はこの比にならないくらいあります。
本への投資は、必ず未来の自分に返ってくるので読書は老若男女だれにとってもおすすめです。ちなみに私の家にある本棚で一番大きのはこちらです。
さらに、中くらいの本棚が3つ、さらにトイレの中にも本棚はあります。「自分の家に本棚がある」というより、「本棚の家に自分が居候している」が正しいかもしれません。
読んだ本をオリジナルの教育ノートにまとめる
本を読んだら。その中で共感したポイントや気に入ったフレーズ、場合によっては人生観すら変わる言葉はノートなどに書き、自分オリジナルの教育ノートを作っていきましょう。私も本を沢山よんで、たくさん書きました。その1部がこちらです。
ちなみに一番最初のノートのはじめの方に以前、塾講師ステーションの記事にもした「講師たるもの5者たれ」が書かれてます。(なんか勢いが若くていいですねw)
このような地道な積み重ねが、未来の自分を作っていくものですね。情報は「活字」でインプットし、「活字」でアウトプットすることは非常に大事なのです。
「授業動画」を確認する
しかし、「活字」だけでは活きない情報があります。「動き」です。
自分自身の「授業動画」って撮って見たことはありますか?意外と、想像していたものとかなり差異があるとおもいます。それは口癖だったり、仕草だったり、声の速さや高さ、修正したい部分があれば修正してみるのも良いでしょう。
生徒から受けた鋭い質問は「質問メモ」でまとめておく
講師が生徒を成長させることもあれば、逆に生徒が講師を成長させることもあります。むしろ、割合を取れば後者のほうが多いのではないのでしょうか。
日々、講師は生徒から「質問」を受けますね。サラッと答えられるものもあれば、かなり深い質問、自分がまだ知らないことを聞いてくる場合もあるでしょう。そんなときに「あー、それは入試にはでないから知らなくても大丈夫!」なんて言う講師は、もう講師ではありません。そこにいるのは、ただ不誠実な大人です。
「あー、たしかに、なんでだろうね、すごい質問するね、俺も知らないや、来週までに調べとくから、答えるの来週でいい?」
これが実力講師になる可能性のある講師のスタンスです。
大学生で塾バイトをしていた私にも経験があります。人間の目はいわゆる凸レンズですよね。まあ虫めがねと同じなわけです。しかし、虫めがねで遠くを見ると上下逆さまに見えるのに、人間の目は遠くを見ても逆さまにならないのはなぜ?と小学生に質問されたことがあります。即答できませんでした。そのときの私も「あー、たしかに、なんでだろうね、俺も知らないや、来週までに調べとくから、答えるの来週でいい?」と伝え、家に帰るまでの電車の中で調べ、帰宅してもネットでも調べまくり、やっと理由がわかり次週その生徒に答えました。
このように生徒からの鋭い質問は「至高の宝」なので、ぞんざいに扱わず大事にメモしておきましょう。
いかがでしたでしょうか。では、また別の記事でお会いいたしましょう。
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