小学生の理科の学習は、中学・高校での学習よりどうしても暗記要素が強くなってしまうものです。このように暗記が意外と多い理科で重要な分野である「月」について、今回はその日の出・南中・日の入り時刻を一瞬で暗記させる実際に使われた語呂を紹介します。
月の形状と太陽の位置関係で時刻を説明!
まずは正攻法として月の日の出・南中・日の入り時刻を太陽との位置関係を基準に考えてみましょう。月の形状と太陽の位置関係には左図のような関係性があります。この図を見ると分かるように、新月は地球から見て太陽と同じ方向にあることになるので太陽と完全に同じ時間に同じ場所に位置します。上弦の月の場合は月の右半分(つまり月の西側よりの半分!!)が照らされているので、太陽が上弦の月より90°西側に位置することになります。よって上弦の月は太陽の6時間遅れで動きます。満月は地球から見て太陽の反対側にあるので太陽とは180°離れています。よって太陽とは12時間離れた動きになります。最後に下弦の月は左半分(つまり月の東寄りの半分!!)が照らされているので、太陽が下弦の月より90°東側にあることになります。よって下弦の月は太陽より6時間先の動きをしていることになりますね。このように太陽を基準に考えていくことで、たとえ暗記していなかったとしても問題を解くその場で考えて導き出すことができます。
月の時刻表を作ろう!-「新庄マンガ」!?-
上の正攻法を使えばその場でいろいろな時刻を導き出せるとは言っても、実際にテストの時は少しでも時間を短縮したいものですよね。そこで月の日の出・南中・日の入り時刻をまとめた表の作り方を以下で説明します。右図は表の作成順番を示したものです。1つめの手順としてまず"縦軸"つまり月の形を埋めていきます。この時「新庄マンガ」と覚えさせましょう。身近に「新庄さん」という方がいれば指導の時に盛り上げることができるでしょうし、もしいなければ野球選手の新庄選手を取り上げてみるのもいいかもしれません。(最近の小学生は新庄選手を知らない可能性も高いですね笑)この順番に、「新月」「上弦の月」「満月」「下弦の月」の順番で縦軸を埋めていきます。次の手順では、横軸に「日の出」「南中」「日の入り」と書き入れます。3つ目の手順では「日の出」の列に上から「6時」「12時」「18時」「24時」と書きます。最後に同じ行で見て一つ右に行くたびに6時間進むように数字を書き入れれば表の完成です!
運営部おすすめ記事
理系のあなたに!国語ってどうして勉強するか知ってますか?
【塾講師必見】国語の教え方はこれだ!そもそも国語って何を教えるの?