算数の足し算に向き合えるゲーム
足し算は小学生が算数で計算をするときに、まず習うものですね。それ以降足し算が出てこないくなる事はありませんし、「数学? そんなもん忘れた忘れた!」なんていっちゃう大人も足し算が出来ないなんて滅多にありません(絶対!と言いたいくらいですね)。
何が言いたいかというと要するに、足し算は算数にとっても数学にとっても大事だし、実生活にも必須になっているという事です。
なるほど大事なのか、ならば誰にでもできるんだろうと思いたくなりますが、苦手な子はいます。桁が増えて繰り上がりになったりとかした時にいきなり躓くという事もあるでしょう。できればこんな基礎くらい、楽しく学べれば良いのに!
ゲーム「ノイ」について
そんな子達に一度遊んでもらいたいのが、『ノイ』というゲームです。シンプルなカードゲームで、調べると詳しく色々と出てきますので興味を持っていただきましたら調べてみてください。
本稿ではそのノイについてのルールを少しと、それが足し算にどう有効なのかを書いていきます。大人がやっても楽しいゲームですので、是非やってみてください。
カードゲームです。カードにはそれぞれ数字が書かれているものがあります。
- 1から9までの数字が書かれたカードが3枚ずつ
- 10が書かれたカードが6枚
- 50が書かれたカードが2枚
- -1が書かれたカードが2枚
- -10が書かれたカードが4枚
- 101が書かれたカードが5枚
そして、数字カードのほかに英語が書かれたカードがあります。
- Passカードが4枚
- TURNカードが4枚
- SHOTカードが2枚
- DOUBLEカードが2枚
以上で、総べて合わせて58枚のカードを使います。
プレイルールは単純です。プレイヤーはそれぞれ3枚ずつカードを手札にして、1枚ずつ毎ターン手札から出していきます。出したら手札は一枚追加します。101以外のカードは出すたびにこれまでに出された数値の合計に足されていきます。その合計値を102以上の数字にしてしまった人が負けです。
Passは自分の手番をパスするカード、TURNは順番を逆にするカードです。色々なカードゲームでよく見るのではないでしょうか。SHOTは次の手番を指定するカードで、DOUBLEは次の手番の人は2枚出さなくてはならなくなるカードです。この2種類はちょっと珍しいですね。
マイナスの数字のカードは文字通り数字を引きます。そして101のカードは今の数値が何であれ強制的に101にするカードです。なかなかシビアですが、101の時にも出す事ができるカードでもあるので、上手く活用すれば強力なカードでもありますね。
何が良い?
さて、ではこのゲームがどのような意味を持つのかについて話していきます。
解説した通り、このゲームは足し算のゲームです。出た数字を次々と足していきますから、当然足し算の能力が身に付きます。間違えてしまうとその分負けてしまいますから、「自分の頭で考える」ことが身近になるでしょう。
繰り上がりも起こりえますが、足す数に十の位は殆どありませんし、あるとしても10と50だけですから繰り上がりの意味で面倒は少ないでしょう。繰り上がりが苦手な子でも一桁を足して十の位に1だけ繰上げが出て来る計算が精々です。足し算が苦手でも指折り数えて対応できるレベルです。
しかしこのゲームで最も大きい効果は簡単な足し算ではありません。今持ってる数を足したらどうなるか、これを出したらどうなるか、を自分が考えるようになるという事にあります。例えば現在の合計値が46だとして、手札に10と6と1があったとすれば、自然に「10を出したら56、6を出したら52、1を出したら47か……」と考えるという事ですね。1ターン毎に3回も計算するんですから、効率が良くありませんか?
ルールをちょこっと変えるのが手軽なのも良いですね。上限の数字を変えてみたり、手札を4枚にしてみたり2枚にしてみたり。実際にやってみると大人もとても面白いので、生徒が家族と遊ぶのにも効果的だと言えるでしょう。
折角の勉強ですから、可能な限り楽しくやっていけると良いですね。
ノイについて解説しているサイトはこちらです。
http://www.mmjp.or.jp/icarus/neu/neu_index.html
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