英文を読んでいるとしょっちゅう出てくる助動詞ってありますよね?
その中の1つに"would"があると思いますが、1つの英文和訳の中にも複数の"would"が多く含まれる場合もあり、読む側からしたら「今回の"would"はどの用法なんだ!?」と悩むことも少なくありません。
今回は助動詞の"would"について少しマイナーな用法も含めて、この記事を読めば一通り復習できるようになっています。
"would"の用法全6選
"would"には主要な用法として6つの用法があります。以下ではそれぞれ例文を含めながら説明していきたいと思います。
1. 間接話法などにおける単純な時制の一致
別の記事でも使った例文なのですが、例えばこんな文章になります。
・He told that he would come here in a few minutes.
(数分以内にここに到着するだろう、と彼は言った。)
これは主節の動詞がtellの過去形のtoldになっているので、現在形であればwillである助動詞がwouldに変化するのです。
これは「過去からみた未来」という一番基本的なwouldの用法になります。
2. 仮定法で見られるwould
これも頻出の用法ですね。例えばこのような例文があります。
・If I were a bird, I would fly all around the world.
(もし私が鳥なら世界中を飛び回るのになあ。)
この場合のwouldは一番最初に紹介した用法のように「未来」の要素は含んでいません。
ですので和訳のときに、「~するだろう」のような若干未来のニュアンスを感じさせる和訳をすると減点などをもらう可能性があります。明確に仮定法の用法だと分かる訳出をすることをすすめます。
むしろ仮定法のwouldで大事になってくるのは、明確にifが無い場合に仮定法だと気づけるかどうかです。ifの無い仮定法に関しては以前の記事を参照してください!→「“if”を使わない仮定法のまとめ」を読むと分かりますが、大半の文章にwouldが用いられています。
大概の場合、「このwouldの用法は何だ?」→「仮定法だ!」と気づくことになるのでwouldの用法として仮定法を把握しておくのは重要なことになります。
3. "意思"を表すwould
肯定の意味合いだと「どうしても~した」とか「~するつもりだった」という意味になり、否定の意味合いだと「どうしても~しようとしなかった」の意味になります。
例文としてはこんなものが挙げられます。
・My sister wouldn't have breakfast when she was a girl.
(私の妹は、少女の頃朝食を食べようとしなかった。)
訳の中では「~ようとしなかった」の点に意思が訳出されています。現在形であるwillにも、もちろんこの意思の用法は含まれています。
4. 過去の習慣を表すwould
過去の習慣を表す用法として訳は「~したものだった」となります。
この用法の場合、動作が繰り返されていたことを示すためにoftenやsometimesなどの副詞が用いられることが多いです。例文としては下のようになります。
・He would often sit up late at night.
(彼はよく夜更かししていたものだった。)
これも現在系のwillですと「よく~する」という現在の習慣を表す用法になります。ちなみに過去の習慣を表す助動詞としてused to もありますが、こちらとの違いは別記事を参照してください。→used toの使い方まとめ
5. 依頼を表す用法としてのwould
こちらは先に1セットの表現として覚えているものが該当します。具体的に言うとwould you ~?みたいなものです。例文としては以下のようになります。
・Would you shut the door ?
(ドアを閉めていただけませんか?)
訳を見れば分かりますが、若干丁寧な訳し方になっています。
依頼を表す点で同じ表現であるCan you~?やCould you ~?もよく用いられます。またWould you mind~?のような表現も頻繁に現れます。この文の時は答え方に注意するんでした。
分からない方は復習しておいてくださいね!
6. 上記で紹介した用法どれにも当てはまらないと感じる場合
ほとんどのパターンがどれかの用法に当てはまりますが、「何かどれもイマイチ当てはまらない」と感じる場合は最後の砦、「描出話法」を疑ってみましょう。
この描出話法についてはしっかり教えられない場合が多いのですが、別記事で詳しく紹介しているので参照してください!→直接話法と間接話法の中間!?描出話法を教えよう! 主に小説文などで登場する話法です。