漢文という科目は学習する漢字の数も多いうえに、1つの漢字についていろんな読み方と意味があって全部覚えるのは結構大変ですよね。
漢文の読解に苦戦している生徒さんにぜひ"意味・読みが分からない漢字が出てきた時は必ず現代語で熟語を作る"という癖を身につけさせてほしいと思います。
今回はこの有効性について紹介してみたいと思います!
漢文という科目は結構現代語の単語をどれだけ知っているかというのが重要になると考えています。
なぜなら現代語で熟語が作れればたとえ自分が知らない読み方でも推測できる可能性が芽生えるからです。
例えば次の下線を引いた漢字、どう読むかわかりますか?(横書きのため少々読みづらくてすいません)
意味:「(子厚の)遺体を持ち帰って葬ることができたのは、とうとうその(行立の)力に頼ることになったのだ」
正解は「つひニ」です。
意味としては「とうとう・結局」という意味になります。
もちろんこの漢字の読みと意味を知っていれば何も問題ありませんが知らない場合どうしたらいいのでしょうか?
ここで現代語の知識が役に立ちます。
もし「畢竟」という熟語を知っていれば
"畢竟=「つまるところ、結局」っていう意味だ"→"もしかしてこの文章でも同じ意味、似た意味で使われているのではないか?"→"「つひニ」って読むのではないか?"
という推測を働かせることができます。
このように熟語を作ってみたときにもう一方の漢字と同じ意味で使われるということは頻繁にあります。
この場合「畢」という漢字も「とうとう・結局」や「終わる」などの意味があります!
同様に覚えることができる代表例を最後に以下にまとめてみました!
ぜひ生徒さんにも紹介してあげてください!
・「悪」読み:にくム 意味:憎む・嫌う ←熟語「憎悪」
・「具」読み:そなフ 意味:備える ←熟語「具備」
・「忽」読み:たちまチ 意味:にわかに・ふと ←熟語「忽然」
・「喪」読み:うしなフ 意味:失う・なくす ←熟語「喪失」
・「作」読み:なス、なル 意味:する・~になる ←熟語「作為」
・「事」読み:つかフ 意味:使える ←熟語「師事」
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