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指導で即使える練習問題【関西大学英語編】

高校生

2021/12/17

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今回は指導に使う練習問題探しに苦戦している方向けのコンテンツです。今回は関西大学の英語の過去問を紹介しています。問題形式としては、

問題〔Ⅰ〕A.会話文 B.文整序
問題〔Ⅱ〕長文読解(空所補充+内容把握)
問題〔Ⅲ〕長文読解(下線部+内容把握)

の3つとなっています。自分が指導している生徒が関西大学の受験者でなかったとしても、練習問題として使えますのでぜひ参考にしてみてください!

 

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はじめに -関西大学英語の入試問題傾向-

近年の関西大学の英語は、全日程・全学部で同一の形式をとっています。よって、英語の対策としては、どの学部のどの日程のものを使用しても問題ありません。出題形式についても大きな変動の少ない学校ですから、比較的古い年度のものを使用することもできます。ただし、2005年度以前の問題については、現在とは違い一部で記述問題が出題されていましたので、注意が必要です。 

 問題構成

上でも少し述べましたが、問題構成は以下のようになっています。
関西大学の英語は、試験時間は90分、配点は200点満点です。以下の問題構成が定番となっています。

問題〔Ⅰ〕A.会話文 B.文整序
問題〔Ⅱ〕長文読解(空所補充+内容把握)
問題〔Ⅲ〕長文読解(下線部+内容把握)

このうち、〔Ⅰ〕Bについては2009年以降に固まった形式ですので、古い年度の過去問を使用する際は注意が必要です。

 問題〔Ⅰ〕A.会話文

200~250語程度の標準的な長さの会話文の空所補充問題が出題されます。シチュエーションとしては、「外国からの留学生と日本人学生との会話」が定番です。それ以外のシチュエーションが出題される場合も、学生同士の会話や、留学生とホストファミリーとの会話など、「学校生活」「異文化コミュニケーション」がキーワードとなることが圧倒的に多いと言えます。
通常の会話文問題の解法をきちんと押さえておけば、得点源にできる問題が出題されます。空所の前後の質問や回答をよく読んで選択肢を吟味するという、オーソドックスな解法を徹底して実践できるかが鍵です。同時に、会話文特有の慣用表現をチェックしておく必要があります。上記の通り、学生同士の会話が出題されることが多いため、ビジネスで使われるような表現よりも、友人同士で使われるカジュアルな表現を中心におさえましょう。ただし、高度な会話表現が出題されるわけではありませんので、まずは文脈判断の力を養うことが先決です。
2014年の文学部等の〔Ⅰ〕A.(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/e2/e01/ee21411.html#mtop)も、アメリカから来た交換留学生と日本人学生の会話が出題されています。直前直後を中心に丁寧に読み込むことで、正答にたどり着ける問題となっています。

 問題〔Ⅰ〕B.文整序

1つのパラグラフを1~5文程度に分けたものが6つ用意されており、全体として1つのパラグラフになるよう並べ替える問題です。1番最初にくる文だけは指定されていますので、その後を1つ1つ回答していくことになります。どうしても本文を丁寧に読み込む必要があり、また、1つを間違えるとどんどん間違えていってしまうため、要注意の問題形式です。
とはいえ、単語の難しい文章や論理性に乏しい(=並び替えしにくい)問題が出題されているわけではありません。「1番最初にくる選択肢をよく読み、パラグラフ全体のトピックをつかむ」「接続詞や代名詞、指示語などの注意すべき語に印をつけ、論理構成を丁寧に追っていく」という2つのポイントを実践できれば、決して正解できない問題ではありません。ただし、典型的な接続詞や指示語にすぐに飛びつき、本文の読み込みをおろそかにすると、大きな失点となる可能性もあります。
たとえば、2014年度の法学部等の問題〔Ⅰ〕B.(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/e2/e02/ee21421.html#mtop)は、選択肢Bの冒頭がOf courseであるのに対し、選択肢DがHowever,で始まっており、ついB-Dという順に並べたくなりますが、選択肢D第1文の指示語this ideaの内容が選択肢Fに書かれていることから丁寧に本文を読み解いていくと、むしろD-Bという順となることが分かってきます。
関西大学の英語の対策としては、この文整序の対策をきちんと行うことが重要であると言えるでしょう。
 

 問題〔Ⅱ〕長文読解(空所補充+内容把握)

600~900語程度の長文が出題されます。関西大学で出題される英文で最も長いのがこの問題〔Ⅱ〕です。空所補充問題の後に内容把握問題が続きますので、空所を埋めながら問題を解き、その過程で頭に入れた内容を元に内容把握問題を解くというのが最も効率の良い解き方だと思われます。長文読解が苦手な生徒や、文章を読むのに時間がかかる生徒の場合は、あらかじめ内容把握問題の選択肢をチェックしてから長文を読むのも良い選択です。
空所補充問題は、空所の前後を精読することで回答可能な問題が出題されます。文法知識も、選択肢を絞り込むのに役立ちます。
内容把握問題は、まずは本文のどの辺りについて問われているのかを素早く把握する必要があります。設問中に、本文にあったキーワードが含まれていることが多いので、それをすぐに抽出して、本文中の精読する箇所を割り出す必要があります。
具体的には、2014年度の社会安全学部等の問題〔Ⅱ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/e2/e03/ee21432.html#mtop)などを解いてみると良いでしょう。空所補充問題は、文法的なアプローチによる消去法が有効なものがやや多いと言えます。
 

 問題〔Ⅲ〕長文読解(下線部+内容把握)

問題〔Ⅲ〕の長文は500~700語で、問題〔Ⅱ〕よりはやや少ないと言えますが、学術性・専門性のある論説文が出題されるため、問題〔Ⅱ〕より易しいとは一概には言えません。
下線部の内容や意味を問う問題の後に内容把握問題が続きますので、本文を読みながら下線部問題を解き、その後内容把握問題に取りかかるという順序は問題〔Ⅱ〕と同じです。ただし、下線部問題はその意味や内容を文章で答える選択肢から正しいものを選ぶ形式ですので、文法事項から選択肢を絞り込んでいくということはできません。前後の精読と本文全体の内容の把握から、正答を導き出していくことになります。
例年安定した問題が出題されているため、手に入るものを順に解いていくことが望ましいと思われますが、たとえば2014年度の文学部等の問題〔Ⅲ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/e2/e03/ee21433.html#mtop)は地球外生命体という理系の話題であるのに対し、同年度の法学部等の問題〔Ⅲ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/e2/e02/ee21423.html#mtop)は言語教育という文系の話題です。文理にかかわらず、様々なトピックに慣れておく必要があるでしょう。
 

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