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塾講師が即使える英語の練習問題【明治大学編】

高校生

2021/12/17

明治大学校舎 

 今回は指導に使う練習問題探しに苦戦している方向けのコンテンツです。今回は明治大学の英語の過去問を紹介しています。問題形式としては、

長文問題   …全学部共通
文法・語彙問題…主に経営学部・文学部・国際日本学部・農学部
会話問題   …主に政治経済学部・経営学部・文学部・国際日本学部・情報学部

が基本的な構成です。
の3つとなっています。自分が指導している生徒が明治大学を受験しないとしても、練習問題として使えますのでぜひ参考にしてみてください!

はじめに -明治大学英語の入試問題傾向-

明治大学の英語対策にあたって、最も重要なのは「受験する学部の出題傾向を理解する」ことです。明治大学は、受験学部によって、試験時間・問題傾向に非常に大きな差があります。このため、まずは受験学部の最新の試験情報を確認する必要があります。また、試験時間や問題傾向が大きく異なることから分かる通り、「明治大学の過去問」を横断的に学習する際は、試験時間等に注意しましょう。単学部専願であれば、過去問を解くのは受験する科目に絞り、特に苦手な問題形式がある場合は、その形式に特化した問題集などを使用するというのもありうる対策だと思われます。 

 問題構成について

明治大学の英語は、試験時間は60~90分、配点は100点~200点満点で、学部により異なります。もちろん、試験時間によって問題数も異なりますが、試験時間が60分の学部のうち、政治経済学部(150点満点)・文学部(100点満点)は試験時間のわりに問題数が多く、時間がタイトです。これらの学部の受験生は、時間配分の訓練が必要となってきます。
問題構成も、学部により異なりますが、

 長文問題   …全学部共通
 文法・語彙問題…主に経営学部・文学部・国際日本学部・農学部
 会話問題   …主に政治経済学部・経営学部・文学部・国際日本学部・情報学部

が基本的な構成です。最近5年程度はこの構成で固まっていますが、1~2年だけ従来とは異なる形式の問題を出題した実績もありますので、注意が必要です。余裕があれば、明治大学の過去問に限らず、様々な形式の問題に当たってみることが望ましいと言えます。なお、長文読解問題は全学部で必ず出題されていますので、この対策は必須です。
 

 長文問題

全ての学部で長文読解問題が出題されるとはいえ、試験時間や、他の問題の傾向や数も異なるため、長文自体の長さも1000~2000語とかなりのばらつきがあります。たとえば、比較的ゆったりと時間をかけて読める農学部と、2000語以上をかなり素早く読み込む必要のある法学部では、当然ですが読み方が異なってきます。速読を重視するか精読をすべきか、まずは制限時間内に長文問題を含めた全問題を解いて、受験生に合った戦略を立てていくと良いでしょう。
小問形式についても、学部によって大きく異なるため一概には言えませんが、明治大学全体の傾向としては、語彙力が問われる問題の比重が高いという点です。確かな語彙力が、空所補充問題や同意表現問題で活きてきます。長文読解の練習と同時に、単語帳等で語彙力を鍛えておく必要があると言えるでしょう。
また、英文和訳や和文英訳が出題されることもあります。いずれも決して長くはない問題ですが、対策をしておかないと思わぬところで差がついてしまいますので、きちんと見ておきましょう。
問題としては、受験学部のものを見ておくのが1番ですが、例年法学部の問題がやや難しく、農学部の問題がやや易しいと言えます。たとえば、2014年度法学部〔Ⅱ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/bp/e02/ebp1422.html#mtop)などは難易度の高い総合問題で解きごたえがあると思われます。
 

 文法・語彙問題

例年この形式を出題するのは、経営学部・文学部・国際日本学部・農学部の4学部です。これらの学部を受験する際は、文法・語彙問題の対策は必須と言えます。なお、文学部は記述式で出題されますので注意が必要です。文学部以外の学部はマーク式です。
問題形式としては、短文完成・空所補充問題や、誤った語句の指摘といったオーソドックスなものから、①複数文に共通して入る語句の補充問題や②語句変形による短文完成問題まで、様々な形式の問題が出題されます。(ただし、誤った語句の指摘問題は近年出題されていません。)①は、2文程度の空所入りの短文を見て、全ての空所に共通する語を選ぶ(文学部では記述する)問題です。②は、既に与えられている語を、文意に合うように活用を変えたり(例:原形を過去分詞形にする)派生語にしたり(例:名詞を形容詞にする)する問題です。やや特殊な問題形式ですので、必ず1度は解いて慣れておく必要があります。
全体的に、基礎的な文法知識がしっかり身についていることと、十分な語彙力があるかが問われていると言えます。文脈から何となく解答するのではなく、語彙力や文法力を用いて緻密に回答していく訓練が必須です。
 問題としては、空所補充は2014年農学部〔Ⅲ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/bp/e04/ebp1443.html#mtop)、①は2014年文学部〔Ⅰ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/bp/e01/ebp1411.html#mtop)、②は同学部〔Ⅱ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/bp/e01/ebp1412.html#mtop)が参考になるでしょう。参考までに誤った語句の指摘問題もご紹介しておくと、2008年法学部〔Ⅳ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2008/bp/e02/ebp0824.html#mtop)がこの形式に当たります。
 

 会話問題

2014年に会話問題を出題した学部は、文学部・政治経済学部・経営学部・情報コミュニケーション学部・国際日本学部・総合数理学部の6学部ですが、年によって若干の変動がありますので、注意が必要です。問題形式は、文学部が2人の登場人物が2回ずつ発言する4行程度の会話で極端に短い以外は、中程度の問題が出題されています。
明治大学の会話問題は、会話問題といっても会話文特有の慣用的な表現が問われることは少なく、会話形式の読解問題であったり、文法的知識を問われたりしていることが多いと言えます。そのため、会話文の形式にさえ慣れておけば、特別な対策は必要なく、空所の前後をよく読み適切な選択肢を選んでいくという長文読解の空所補充問題と同様の解法を採ることができます。2014年国際日本学部〔Ⅳ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/bp/e09/ebp1494.html#mtop)は短い会話問題で、(1)や(3)が会話表現の問題と言えないこともありませんが、それほど難しい表現を問われているわけではないことがお分かり頂けると思います。同学部〔Ⅴ〕(http://220.213.237.148/univsrch/ex/data/2014/bp/e09/ebp1495.html#mtop)が長めの問題で、本文を丁寧に追っていく精読型の解法が有効です。
 

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