みんながどんな英単語帳を使っていたか、気になりませんか?
~目次~
情報局をご覧の皆さん、こんにちは。情報局編集長のtakashimaです。
突然ですが、皆さんはどんな英単語帳を使っていました(使っています)か?
「こんな英単語帳使っていたよ!」という話は実は意外と盛り上がるものです。
また、英語を使う受験生にとって英単語帳は必須なものですし、英単語帳の特徴を様々知っておくことは重要でしょう。
そこで、今回はtwitterで実施したアンケートをもとに、「英単語帳は何を使っていた?」ということを紹介する記事をお届けしようと思います。
大学生だけではなく、今まさにがんばっている受験生、英語の勉強に悩んでいる高校生の皆さんにとってもぴったりの内容ですのでぜひ最後までお付き合いください!
大発表!現役大学生がよく使っていた英単語帳は?
今回情報局では、比較的よく使われていたであろうメジャーな英単語帳4種をピックアップし、「どれを使っていましたか?」という4択のアンケートを実施しました。
また、「ここには挙げられていない英単語帳を使っていた場合はリプライで教えてください!」ということも通知し、4種類以外ではない場合教えてもらいました。
その結果がこちらです(アンケート総数:131)。
以下では、詳しく英単語帳について解説していきましょう!
英単語ターゲット1900
4つの選択肢の中で見事1位に輝いたのは旺文社『英単語ターゲット1900』でした。
見出し語に対し1,2個の意味だけに絞って載せている「ターゲット」は、「最低限のことしか書いていないからそれを覚えればいい」というシンプルさが人気のようです。
また、なんといっても手帳のようなコンパクトでかわいらしい装丁がおすすめポイントが高い!と思います。
とはいえ、後半に行くほど単語レベルは上がり、手ごたえがかなり出てくる英単語帳なので、実用レベルはかなり高いと思います。受験勉強の手始めに、まずは単語をしっかり仕上げよう!という受験生にとっては最適な英単語帳なのではないでしょうか。
システム英単語
第2位に輝いたのは駿台文庫『システム英単語』、通称「シス単」でした。
最大の特徴は「ミニマル・フレーズ」で、単語をただ覚えるだけではなくごく短い例文で覚えよう、というコンセプトがウリのようです。
この「ミニマル・フレーズ」はただ単に単語の意味だけを覚えるよりも、ごく短いフレーズで覚えたほうが印象に残り、かつ実用的なのではないかと思い、大変効果的だと感じました。見出し語に対して文章が載っている英単語帳よりも、覚えやすくてとっつきやすいのが大きな魅力ですね。
DataBase
桐原書店『DataBase』が第3位のランクイン。『DataBase』は3000、4500、5500の3種類がありますが、真ん中の4500が一番スタンダードと言われています。
筆者自身も英語の指導で使ったことがありますが、とてもベーシックで使いやすい英単語帳です。これをちゃんとできればどの大学にも対応できると思います。
CDが全部で3枚ついており、全ての例文が吹き込まれています。これを聴きながら勉強できるのがとても効果的で、コスパがかなりいい英単語帳だと思います。
センター試験から難関私立・国公立の2次まで幅広く対応できる1冊です。英語が苦手な人から、得意で補強したい人まで幅広くおすすめできる英単語帳です。
DUO3.0
惜しくも第4位となってしまったのが『DUO3.0』、個人的にはもっと多くの高校生が使っていると思ったのですが、やはり難易度が高いのでしょうか。ある程度英語に慣れてきた大学生以上向けという趣もあります。
本書の特徴はなんといっても1つの例文にこめられた単語の情報量の多さ。1つの例文に3つも4つも単語を載せてきます。また、単語の見出しもかなり細かい。これを使いこなせれば、まず間違いなくどこの大学の英語にも対応できます。その先の、英検やTOEIC、TOFELといった試験にも十分対応できる強力な英単語帳です。
やりきればとても力のつく英単語帳であることは間違いありませんが、英語にある程度自信がないと使いこなせない英単語帳だと思います。
ちなみに筆者も受験生時代、自宅に父が使っていた『DUO3.0』がありましたが、そのレベルの高さにすぐについていけなくなってしまったという経験があります。その情報量の多さはすごいと思うのですが、やはり人を選ぶ英単語帳と言えそうです。
こんな英単語帳も……
鉄緑会東大英単語熟語鉄壁
通称「鉄壁」。ものすごい威圧感のある英単語帳です。
「東大英単語熟語」と謳うように、本書は東大入試に特化した英単語帳です。単語のレベルから、1つ1つの単語の語義まで、かなり細かいところまで載っています。その網羅性と専門性は他の英単語帳の追随を許しません。まさに「鉄壁」という名の通り、高い壁のような英単語帳です。
しかし、欠点はなんといっても「細かすぎる」こと。ここまで単語に精通している東大生は実際いないと思います。ここまで細かく覚える必要はない、という声も多く聞かれます。
とはいえ、「これさえ完璧に使いこなせれば絶対に東大に受かる」という安心感を与えてくれる英単語帳であることは間違いありません。その装丁の圧倒的な威圧感から「電車や自習室で広げると他の受験生をビビらせることができる」という効果ももたらしてくれるようです。
速読英単語
通称「そくたん」。これもよく使われる人気の英単語帳だと思います。
この英単語帳は他のものとはかなり毛色が違います。左ページに長文、右ページに和訳が載っており、その長文に出てくる単語や熟語、フレーズが紹介される、という形式をとっています。英単語帳というか長文問題集というか、その中間的な位置づけにあるのがこの『速読英単語』です。
この英単語帳は、単語の暗記よりも読解の演習のための参考書、速読の練習として活用するのがよいと考えます。これだけで単語の暗記をしようとするのではなく、長文練習や速読の練習がてら単語を身に付ける、という方針で使っていくと最高の英単語帳になると言えるでしょう。
長文がずらっと並ぶ英単語帳なので、英語に苦手意識がある人には向かないかもしれません。ある程度英語力が完成しつつある受験生がさらに補強をするのに向いている英単語帳と言えるでしょう。間違いなく英語力がつきます。
リピート英単語
最後に、筆者である私が現役時代にお世話になった英単語帳を紹介します。
通称「リピ単」。周りにもこれを使っていた人ってあまりいないんですよね……。
あまりメジャーではない英単語帳ではあると思いますが、「リピート英単語」の名の通り、既出の単語も織り交ぜながら例文が構成されているのが本書の最大の特徴です。
そのため、「この単語なんだっけ……」という気づきを適宜与えてくれ、忘れてしまった単語はすぐに確認できるというのが最大のウリです。
レベルもセンター試験から難関国公立まで幅広く対応しており、様々なレベルに合わせて使うことができます。後半は難しい単語がペースが上がって紹介されているため、とても苦労した覚えがあります。
英語が苦手な人から得意な人まで幅広くおすすめできる英単語帳です。
さいごに~英単語帳選びのポイントとは?
ここまで様々な英単語帳を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。本当に色々な種類の英単語帳があり、用途も構成も千差万別ということはおわかりいただけたと思います。
さて、受験生の皆さんにお伝えしたいことは、
自分のレベルに合わせた英単語帳を選ぼう!ということです。
そして、選んだ1冊をやりきることが大事です。
単語力は、英語力の基礎となるものです。覚えたり身に付けたりするのは大変ですが、逆にやればやっただけ必ずプラスになるのが単語。ぜひ自分にぴったり合った1冊の英単語帳と共に、がんばってみてください!
本稿は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
<参考文献>
東大家庭教師友の会編著『東大生が選んだ「英語」勉強法』(PHP研究所、2014年)
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