塾の採用担当者はどのような塾講師がほしいと考えているのでしょうか?選考にあたり、ぜひぜひ知っておきたいポイントですよね。今回は、なかなか知ることができない塾が求める塾講師象を大手塾である栄光グループ採用担当者へのインタビューから紹介します。
塾講師専門の塾講師ステーションだからこそできる、リアルな声をぜひご活用ください。
ご協力をいただいた塾のご紹介
本記事は、インタビューにご協力いただいた株式会社栄光 人材開発部 採用担当の方のお話をもとに構成しています。 株式会社栄光は、小中学生を主に指導する栄光ゼミナールなどを中心に全国で教育事業を展開する日本有数の大手塾です。
今回お話を伺ったのは、長年教室長をなされ現在は講師の採用を担当されているベテラン塾講師の方です。これまでたくさんの生徒さんそして塾講師をみてきたご経験から、これから採用試験を受けるみなさんへたくさんのコメントをいただきました。
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ズバリ!ほしい人物像は?
塾の採用担当者は、どのような方を塾講師として求めているのでしょうか?採用担当者が考えるほしい人物像を、スバリ教えていただきました!
様々なタイプの方
熱意のある先生、教える技能の高い先生、元気で子供の気持ちがわかる先生など様々なタイプの先生に来てほしいです。
意外にも、最初に挙がったのはこのようなお話でした。塾講師というと、真面目でしっかりした人の仕事なイメージがありますが、必ずしもそれだけではないようです。
学習塾、特に個別指導塾では様々な生徒さんがいらっしゃいます。だからこそ、多様な生徒さん1人1人に対応できるように塾講師も様々なタイプの先生に来てほしいと思っています。多様な先生のもとに、多様な生徒さんが集ってくる環境が理想なんです!
例えば、熱い気持ちでリードしてくれる先生がいい生徒さんもいれば、冷静にスマートに教えてくれる先生がいい生徒さんもいたりします!
指導の幅を広げるためにも、塾は様々なタイプの講師を求めているようですね!「自分は塾講師に向いていないな・・・」と勝手に決めつけてしまうのはもったいないみたいです。
様々なタイプの先生に来ていただきたいですが、やはり最低限生徒さんの前では熱意を持って講師として振る舞う必要があります。また、そのためにも塾講師へのやる気は必要ですね。
仲間意識のある方
チームとして働ける、仲間意識をもって働ける方を歓迎します。
次に挙がったのはこのようなお話でした。
塾の現場では、様々な講師の先生が協力し共に考えて、1人の生徒さんの学びをサポートします。塾講師はチームなんです!生徒さんのことを本気で考えるあまり、指導の方針などを巡って激論を交わすこともあったりします。
よって、塾講師を目指す方には、ぜひチームで一緒に頑張る仲間意識をもってもらいたいです。
塾講師は担当授業を粛々とこなすイメージですが、実際は他の講師と協力しチームで働く意識が必要なようです!
加えて、次のようなこともおっしゃっていました
塾講師の楽しさの1つは、この仲間との関わりにあると思います。塾講師の仕事は簡単なものではありませんが、一緒に頑張る仲間のためにも頑張ろう!と思えたりもします。
目的意識、向上意識がある方
「バイトの中でなにか身につけたい!」「成長したい」という、お金以外の面でも目的意識がある方はとても魅力的に感じます。
最後に挙がったのはこのようなお話でした。塾講師はアルバイトですが、お金という面以外に自分なりの目的意識をもった姿勢が高く評価されるようです。
「人前で話すのが苦手だから、あがらないようになりたい」や「将来先生になりたいから、経験をつみたい」など、内容は違えど目的をもって入ってきてくれる講師さんに対しては“一緒に頑張ろう!”という気持ちになれます。塾で頑張って成長して、就職活動や社会に出て活躍されているOBOGを見ると、とても嬉しいです!
塾は生徒さんを指導する場ですが、目的をもって頑張っていれば塾講師自身にも様々な学びがある環境なようです。
塾講師はお金を稼ぎながら、自分を広げられる環境だと思います。アルバイトとしての気持ちに加えて、学生団体やゼミへ入るような気持ちも持っていてくれると嬉しいです。
意外と重視しないところ
逆に、採用担当者が意外と重要視しないことも教えていただきました。
応募者からすると、意外なものが多くありました!
入塾時点での指導力
大学生の先生の場合、採用試験を受けるときにそんなに高い指導力を求めたりはしません。高校レベルの基礎的な知識があれば基本的な知識量は大丈夫でしょう。
生徒さんへの指導が仕事の塾講師なのに、指導力を求めないというのはどういうことでしょうか?
基本的な知識があれば、指導の方法については塾のほうでしっかり研修し鍛えるので大丈夫です。また、塾には様々な生徒さんが通っています。そのため、必ずしも高い学力を持ってハイレベルな内容を教えることだけが必要というものでもないのです。
大学生に初めから指導力を求めるのではなく、塾の研修で鍛えるスタンスなようですね!そのため、大学受験で使った科目なら、選考時には指導可能科目として申請しても良いようです。
現状のスキルや知識よりも、やる気や学ぶ意欲の方が重要だと思います。そこがあれば、おおかたの先生がしっかり指導できるようになっています。
また、受験経験についても、中学・高校・大学の受験経験についても、必ずしも必要とは考えていません。受験経験についても考慮した上で採用し、徐々に指導の訓練を積んでもらいますので大丈夫です。
指導可能な科目数
指導可能な科目数ついても、指導力と同じことが言えるようです。
指導可能な科目数についても、そこだけを見て採用を決めているわけではありません。多くの方が大学受験に使っていなくても中学までは大方の科目を勉強されていると思います。なので、塾に入ってから知識を補充し指導できるようになることも可能だと思っています。
一方で、指導科目については次のようにもおっしゃっていました
入ってから頑張ればいいとは言っても、教室の中でのバランスを考えある程度は考慮します。特に、理系の先生が足りない傾向があるので、理系の先生は歓迎しています!
やはり、指導可能科目は多いほうがいいようです。特に、理系科目を教えられる先生が少ないようなので、たとえ大学受験で使っていなくても「数ⅡBまでは勉強していました」などと伝えると好印象になるようです。
大学生塾講師へ求めている役割
最後に、塾の採用担当者から大学生塾講師のみなさんに求めたい役割をお聞きしました。
私達は、大学生の先生方に「生徒さんと近い目線での指導」を期待しています。この役割は、生徒さんとあまり年齢の変わらない大学生のみなさんだからこそできる、大切な役割です!
教科の指導など勉強の指導技能は社会人の先生のほうが高いかもしれません。しかし、生徒さんが心を開いて、知り合いのお兄さんお姉さんのような親しみをもって素の心で相談してくれる関係を作ることは、社会人の先生にはなかなか難しかったりします。
もちろん、指導などで悩んだ際にはベテランの先生がサポートしてくれるので安心です。
栄光はそうした大学生の先生方が作ってきた塾です。大学生のみなさんには大きな期待をしています!!
単に教科の指導力という面だけでなく、生徒さんとの親密な関係を築くという面で大学生講師には大切な役割があるようです!
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