30歳になるまでに塾正社員としてやっておくべきこと【キャリアコラム#81】

こんにちは、大手学習塾で教室運営を担当していたYUKKYです。

今回の記事は、キャリア形成のため塾の正社員として20代でしておくべきこと。

一般企業であれば、キャリア形成＝役職が上がっていくようなイメージが何となくできそうですが、塾のキャリア形成とは一体どういうものなのでしょうか？

塾というと、授業をしている先生を思い浮かべますよね？

先生のキャリア形成って何なのでしょう・・・？

この記事を読むことで、キャリア形成の具体的なステップがイメージできるようになります。

目次
・塾の正社員におけるキャリア形成とは？
・キャリア形成のために20代でしておくべきこと
・最後に

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塾の正社員におけるキャリア形成とは？

本題に入る前に、まずは塾においてキャリア形成とはどういったステップがあるのかを確認していきましょう。

教務職・運営職

最初に配属される部署は、「教務職」「運営職」のどちらかであることが多いです。（中途採用で、前職の経験を活かした入社の場合は除きます。）

「教務職」は、教務という名の通り、先生としてキャリアを積んでいくことになります。
「運営職」は、いわゆる【塾長・教室長】などと呼ばれる人がこれに当たります。

今回の記事は、「運営職」に焦点を当てて書いています。

STEP1 副教室長・事務

初めから塾長にはなれませんので、個別指導塾なら【副教室長】、集団塾なら【事務の人】と呼ばれるような仕事からスタートします。

STEP2 教室長・塾長

経験を積み、そろそろ教室を任せられるなと会社から判断されたら、【塾長・教室長】として教室の責任者になります。

では、塾長が正社員のゴールなのでしょうか？・・・いえ、そんなことはありません！！

もちろん、ずっと塾長を続けベテラン塾長としてキャリアを積む場合もあります。（そんな方は、生徒様からも保護者様からも信頼が厚いです。）

ですが、この記事を読んでくださっている皆様は更なる高みを目指されることと思いますので、塾長以降のキャリアアップを見ていきましょう。

STEP3-1ブロック長→エリア長

塾長の次は【ブロック長】、その次は【エリア長】と呼ばれるような、複数の教室の状況把握をする役職になります。

具体的には、任された教室の「売上やお客様満足度、生徒数、集客、講師育成など」を把握し、うまくいっていない教室には助言したりサポートをしたりします。

STEP3-2 人事・広報・企画など

他にも、塾長の次に【人事】【広報】【企画】などといった役職になるパターンもあります。現場での経験を活かし、本社で会社全体の運営に携わります。

STEP4 係長→課長→次長→部長→→

そして、エリア長やその他本社勤務での働きが認められると、【○○次長】【○○部長】といった、一般企業と同じくtheキャリアアップというような役職が待っています。

それぞれが頑張ってきた部署でのキャリアアップとなることが多い印象です。例えば、個別指導塾のエリア長で認められた人なら【個別指導部部長】、人事部で認められた人なら【人事部長】といった形が多い印象です。

キャリア形成のために20代でしておくべきこと

20代のときは、【副教室長・事務】【教室長・塾長】（上記のSTEP1とSTEP2）が主な役職になりますので、それらのstepでしておくべきことをお話ししていきます。

先に結論から申しますと、鍵となるのは「売上に貢献すること」です。

これは一般企業なら当然のことですが、塾の場合は、生徒様や保護者様のことを思う余りつい忘れてしまいがちなのです。（余談ですが・・・熱心な先生の中には、売上を考えて行動する塾長をまるで「悪」のように思われる先生もおられますので、そういった先生方と分かり合えるよう努力をすることも必要なことのひとつですね）

しかし、忘れてはならないのは「塾も企業」なのです。売上がなければ、塾の運営を続けることができません。

では、具体的に何をしていけばいいのでしょうか。

共通：適切な授業数の提示

日々の授業はもちろん、テスト前や長期休み、受験直前において、生徒様と保護者様に、受講してほしい授業数の提示をする機会があります。その際は、生徒様の成績UPや志望校合格のために適切な授業数を提示しましょう。

決して売上のために必要以上の授業数を提示してはいけません。しかし、保護者様はなるべく経済的なご負担を抑えたい、生徒様はもっと遊ぶ時間が欲しい・・・そんな要望に応じた授業数では、生徒様の成績UPや志望校合格のための授業数として足りない場合が多いです。

まずは、塾として現状の生徒様の成績から目標までに必要な授業数をしっかり提示し、説明し、その上で先方の経済状況や方針と折り合いをつけていくことが大切です。

ではここで、各stepにおいて、キャリアアップのためにすべきことを確認していきましょう。

副教室長・事務の場合

生徒様とのコミュニケーション

各段階の中で、最も生徒様とコミュニケーションが取りやすい役職です。
さて、生徒様とのコミュニケーションの目的って何でしょうか？

・生徒様と信頼関係を築く
・生徒様が相談しやすい環境を作る
・生徒様の学習や生活の状況を把握する
・生徒様のモチベーションを上げる
・生徒様が塾に来やすい環境を作る

などが目先の目的ですね。
目の前の生徒様のために、必ず意識してください。

しかし、それは同じ役職の誰もが意識していることです。
キャリアアップを見据えた皆様には、更に意識していただきたいことがあります。

キャリアアップのキーワードは、「売上に貢献」

・既存の生徒様の困りごとから、世間の子供たちのニーズを引き出し集客方法を考える
・友達・兄弟で塾を探している子がいないかを把握する
・近辺の学校での流行りや好きなことを引き出し、それらを利用した授業や企画ができないかを考える
・近辺の学校のスケジュールを把握し、それに合わせて集客やテスト対策イベントなどのスケジュールを組む
・近辺の学生に人気のある受験校を把握する
・近辺の学校の授業内容、学校の雰囲気、先生を把握する

など、目の前の生徒様から更に視野を広げることがキャリアアップの分かれ道です。