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塾講師・社員が知っておくべきハラスメントとは?【キャリアコラム#88】

こんにちは、大手学習塾で教室運営を担当していたYUKKYです!

今回の記事は、塾講師や社員が知っておくべきハラスメントについて

一般企業でも、セクハラ、パワハラ・・・などと言ったハラスメントの話題を、昨今よく耳にします。

しかし、塾講師のハラスメント対象となりうるのは生徒、つまり「未成年のお客様」であることが多いため、一般的なハラスメントの知識だけでは不十分です。

この記事を読んで、生徒様との関係の中で起こりうるハラスメントを頭に入れておき、生徒様と接する際には常に意識しておきましょう。

※大前提として、「ハラスメントであると自覚しながらの行動」は論外です。この記事は、「そんなつもりじゃなかった・・・」という事態を防ぐための内容となっております。

目次
塾で起こりうる様々なハラスメント
実際に現場で起こった例
加害者だけでなく、被害者になることも
最後に

 

塾で起こりうる様々なハラスメント

まずは、ハラスメントにはどういったものがあるのか?塾内で起こりうるものに絞って、見ていきましょう。

ハラスメントの種類

セクシャル・ハラスメント

学生の方でも社会人の方でも、これが1番想像しやすいのではないでしょうか。「セクハラ」と略されるハラスメントです。

パワー・ハラスメント

学生の方なら「先輩が後輩に」、社会人の方なら「上司が部下に」というイメージがしやすいハラスメントです。「パワハラ」と略されるハラスメントです

スメル・ハラスメント

スメルとは、smell(匂い)のことです。つまり、匂いによるハラスメントです。「スメハラ」と略されるハラスメントです

 

実際に現場で起こった例

次に、上記のハラスメントがそれぞれどのように塾内で起こりうるのかについて、確認していきます。事例を挙げながら、具体的なイメージを膨らませていきましょう。

 セクシャル・ハラスメント

同性だから触っても構わないと思った

男性講師が男子生徒の身体を触った、女性講師が女子生徒の身体を触ったというケースです。同性であっても、他人から身体を触られることに抵抗を覚える生徒もいます。

励ましたり、応援したりするために肩を叩いた

落ち込んでいる生徒様を励ますために肩を叩いた、テスト前の生徒を応援するために肩を叩いたなどがあります。講師側には、触ったという自覚すらないことが多いです。

異性の生徒様に至近距離で指導した

これは、個別指導塾に多いトラブルです。

個別指導の場合、講師は生徒の隣や前に座ります。

その際、生徒が解いている様子をしっかり見ようとするあまり、つい至近距離で覗き込んでしまっていた。分かりやすく説明しようとするあまり、つい至近距離で会話してしまっていた、などのケースがあります。

もちろん、同性でも嫌がる生徒もいます。異性同性関係なく、気を付けましょう。

パワー・ハラスメント

励ましたり、応援したりするために肩を叩いた

これは、セクシャル・ハラスメントの項目と全く同じケースです。全く同じ状況でも、生徒によって「セクハラ」と受け取られることも、「パワハラ」と受け取られることもあるのですね。

威圧的に叱った

問題が解けない生徒に「なんでこんな問題もできないのか!」「同じ学年の○○さんはできてるよ!」。テストの点数や成績が悪い生徒に「こんなんじゃ志望校には受からないよ!」などと、生徒が傷つく可能性のある言葉を投げかけるケースです。

言葉遣いが乱暴

これは、講師と生徒の関係性ができてきた、信頼関係もできてきた頃に多いトラブルです。

仲がいい生徒のことを「お前」と呼ぶ、「ボケ」「アホか」などという言葉を、楽しませるためにふざけて遣う、などです。

どれだけ絆ができたと感じていても、生徒をリラックスさせてあげたいと思ったとしても、生徒はお客様、友達ではありません。

生徒側が、講師を「友達、お兄さん、お姉さん」のように思い接してくることもありますが、それでも講師側は、お金をいただいている側であることを、自分が「先生」という立場であることを決して忘れないようにしましょう。

スメル・ハラスメント

香水の匂い

特に女性講師に多いトラブルです。

講師の香水の匂いで、生徒様の頭が痛くなった、気分が悪くなった、というクレームは意外と多いです。講師本人にとっては、香水の匂いは気にならないのかもしれません。あるいは、仕事の後で出かける用事があるのかもしれません。

しかし、香水は身だしなみではなく、おしゃれです。覚えておいていただきたいことは、塾では身だしなみを、おしゃれはプライベートで!

 体臭

今度は、逆に男性講師に多いトラブルです。

先ほどの項目で「香水は身だしなみではなく、おしゃれです。」とお伝えしましたが、体臭は身だしなみに入ります。お風呂に入らないなどの不潔な行為は、仕事をきちんとできていないのと同じことです。

また、講師には自覚がない場合もあります。お風呂に入っていても、体臭がする人もいます。お金を払って勉強しにくる生徒が不快にならないように、毎回塾に入る前に必ず確認する習慣をつけましょう。

補足

セクシャル・ハラスメント【異性の生徒様に至近距離で指導した】の項目で、「個別指導塾に多いトラブル」とお伝えしましたが、ハラスメントは個人間で発生することが多いため、どのケースも個別指導塾の方がよりリスクが高いと思われます。

しかし、集団塾だからといって油断は禁物です。集団塾であっても、授業後の質問など個別に関わる機会は必ずあります。(匂いなどは、集団でも発生するハラスメントですしね。)

 

加害者だけでなく、被害者になることも

 さて、ここまでは塾講師の皆様が加害者側にならないようお伝えしてきましたが、実は講師が被害者側になる可能性もあります。

(厳密に言うと「ハラスメント」ではないのですが)異性の生徒とのトラブルで被害者になるケースです。

例えば、若い男性教師が高校生の女子生徒に優しく接しているうちに、女子生徒が男性教師を好きになってしまったトラブルがありました。その男性教師は他の生徒と同じように接していたつもりでしたが、女子生徒はそう思わなかったようでした。

女子生徒は、男性講師が他の女子生徒と話していると不機嫌になってしまい、その結果、他の生徒に迷惑がかかってしまうことになりました。

また他にも、女性講師が男子生徒に帰りを待たれていたというケースもあります。(もちろん、逆は言語道断です!)

勘違いされるような言動をしていないか、距離間は適切かなど、常に意識をしておくことが大切です。そうすれば、例え被害者になった場合も、講師側に非はなかったと認められるはずです。

 

最後に 

ここまで様々なハラスメントとその実例をご紹介してきました。いかがでしたか?

冒頭で、「ハラスメントであると自覚しながらの行動」は論外ですとお伝えしましたが、その上で私にはほとんどのハラスメントは、「熱心に指導するあまり」起こりうるトラブルのようにも思えます。

加害者になってしまった講師が発する、「そんなつもりはなかった。」「生徒のためを思ってやった。」という言葉は、きっと本音なのではないかと私には思えます。

しかし、生徒様が嫌な思いをしたのならそれが事実です。

また、講師の皆様にとっても、ハラスメントが将来に大きく影響するリスクとなります。解雇されるだけでは済まず、場合によっては保護者や塾から損害賠償の訴えを起こされ、刑事罰の対象になる可能性もあると肝に銘じておきましょう。

「成績を上げてあげたい!志望校に合格させてあげたい!」その気持ちにプラスして、ハラスメントについても意識を配った、気持ちの良い指導ができる講師になってください!

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塾講師ステーション情報局 編集部

記事執筆者:塾講師ステーション情報局 編集部

塾講師ステーション情報局上の記事の企画・執筆・編集をしています。
年100本以上の記事を執筆する有識者や塾バイト経験者をはじめとする、塾講師業界に関するエキスパート集団です。

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