特集記事のサムネイル画像

個別指導塾における、大学生講師の育成について【キャリアコラム#91】

こんにちは、大手学習塾で教室運営を担当していたYUKKYです!

今回の記事は、個別指導塾における、大学生講師の育成について

大学生講師は社会人講師と異なり、未経験者から育成する必要があります。
また働くモチベーションや持ち合わせている責任感も様々です。

特に、大学生講師で授業が回っている個別指導塾では、いかに大学生講師の質を上げられるかが鍵になります。

この記事を読めば、大学生講師を募集するところから一人前の講師に成長するまで、各ステップごとにすべきことがわかります。

目次
大学生講師を募集し、採用するまでの流れ
採用した大学生講師への研修
講師デビューした大学生講師の授業体制
日頃から、教室全体で講師育成の環境作りを
最後に


▼LINE就職・転職サポートを始めました!塾の正社員への応募を迷っている方、選考のサポートを受けたい方はぜひお友だち登録してみてください!▼

LINE就職・転職サポート

 

大学生講師を募集し、採用するまでの流れ

募集方法

求人サイト

塾講師バイトをしてみたいな!と考える大学生は、まずインターネットで検索することがほとんどです。求人サイトに掲載しておくことで、大学生は自身の条件に合った塾を比較して選ぶことができます。

ただし、求人サイトに掲載代のお支払いが必要になります。

自塾のホームページ

名前の知られている塾であれば、大学生が直接検索をかける可能性があります。

また、弟の通塾のために塾のホームページを調べていたお母様が、講師募集を見つけ大学生の兄に勧めた、というようなケースもあります。

ただし、生徒様や生徒様の親御様に、講師の給料等が筒抜けになってしまうことは避けられません。

卒業生に声を掛ける

晴れて大学に進学する生徒様に、春から講師として働いてみないか?と声を掛けます。

卒業生であれば、自塾での講師としての立ち振る舞いや指導方法、塾の空気感を知ってくださっているため、社員にとっては非常に育成がしやすいです。

また卒業生にとっても、卒業生の親御様にとっても、慣れない新生活の中で初めてのアルバイトです。知らない場所よりも、お世話になった塾でアルバイトをする方が安心です。

ただし、生徒様の後輩がまだ通塾している状況などもあります。その場合は、教室の中ではしっかりと、講師と生徒の線引きをさせる必要があります。

ターゲットとなる大学生

卒業生

ポイントとしては、誰彼構わず声を掛けるのはNGです。

卒業時点で、
・仕事として生徒様に教えられるレベルの学力
・責任感を持って働いてくれそうな人間性
・生徒様に悪い影響を与えなさそうな人間性

といった、学力と人間性を見定めることが必須です。

近隣の大学に求人掲載をしてもらう

大学の生協では、その大学に通う学生に絞った求人をしてもらうことができます。大学のキャリアセンターで、よく就活生向けに企業の求人が貼ってあったりしますよね。そのアルバイトバージョンです。

求人段階で、ある程度以上学力のある大学生に絞ることができます。偏差値の高い有名大学の講師を集めることができれば、それが塾の売りになります。

採用フロー

履歴書

大学名(現役・浪人)等の経歴だけでなく、履歴書の段階である程度「やる気があるかどうか」を確認することができます。

・文字の丁寧さ
・志望動機・自己PRは、しっかりと考えられたものであるか
・シフトの希望がある場合、担当生徒様の授業を配慮したものであるか

筆記試験

数学、国語、英語の3科目の場合が多いです。(この中から1、2科目を選ぶという場合もあります。)

自塾で指導するに当たり、必要な学力があるかを見極めるための試験です。

一次面接

筆記試験を受けに来塾された際、一次面接も行うことが多いです。

一次面接では、基本的な質問をします。志望動機、自己PR、シフト希望、経歴(大学だけでなく、中学受験、高校受験の有無なども)など、履歴書をベースに質問をしていくのが良いでしょう。

ただし、履歴書に書いてあることをそのまま聞いて終わりではなく、履歴書に書ききれなかった部分を拾っていくことを意識します。これを意識することで、良くも悪くも履歴書では隠れていた人間性をあぶり出すことができます。

二次面接

アルバイトなので、二次面接が最終面接である場合がほとんどです。

一次面接とは違い、「お互いに」実際に働いてもらうことを想定した面接になります。

シフト希望の最終確認、自塾が求めている講師像の擦り合わせ、指導可能科目の確認、指導可能学年の確認などです。

「お互いに」こんなはずじゃなかった・・・と、後で後悔しなくて済むように、事前に確認しておくべきことはないだろうか?と意識して、質問を考えてみましょう。

「お互いに」ですので、相手が質問できる時間も設けてあげてくださいね!

合否の決定

上記の学力、人間性、やる気の有無、働いた後のお互いの認識の擦り合わせが、自塾の講師基準をクリアした場合、採用になります。

まれに、合格通知の電話に出ないまま放置される大学生もいます。その場合は2,3日掛けた後、不採用としましょう。

採用した大学生講師への研修

講師デビュー前研修

講師デビューをする前に、模擬授業をして練習してもらいます。

先輩講師に生徒役をしてもらい、社員と先輩講師2人程が見学します。
※研修生には事前に科目と項目を選んでもらい、準備してきてもらいましょう。

生徒役講師と、見学者からのフィードバックをします。研修生の感想も聞きましょう。

フィードバックを踏まえた模擬授業を、別日行います。
講師:生徒=1:2、1:3などの個別指導塾は、次回は1:2にしましょう。

フィードバック後、講師デビューできそうであれば実際の授業を入れていきます。
先輩講師や社員、もしくは研修者本人に不安があれば、模擬授業を別日に設けます。

講師デビュー後研修

講師デビュー後は、月に1〜2回講師ミーティングの日を設けましょう。

塾の社員にも、会社で社内研修があります。そこで、個人では知りえなかった入試情報や学習に関する知識を得て、塾に持って帰るわけです。その情報や知識を、ぜひ今度は社員から講師へ研修してあげてください。

大学の授業が最優先の大学生講師にとって、得られる情報には限界があります。講師同士の交流がしやすい環境づくりのため、講師をグループ分けしたワーク形式にするなども効果的です。

 

講師デビューした大学生講師の授業体制

最初は生徒おひとり様から

講師:生徒=1:1の個別指導塾であれば問題ありませんが、1:2、1:3などの授業体制の個別指導塾もあります。しかし、その場合も必ず1:1からスタートしてもらいましょう。

生徒様を増やすタイミング

1:1での授業に慣れてきたら、1:2へと移行しましょう。

まずは、定期テスト対策の追加授業などの単発授業の生徒様を2人目に入れて、様子を見ます。できそうなら、レギュラーの生徒様を2人目に入れましょう。

1:3の塾であれば、1:2に慣れたら同様に単発授業を3人目に入れて、様子を見ます。できそうなら、レギュラーの生徒様を3人目に入れましょう。

 

日頃から、教室全体で講師育成の環境作りを

日々の育成

デビューしたばかりの大学生講師がもちろん、それ以外のすべての講師に対して、社員は日々授業の様子を見て回り、適宜講師への指導をする必要があります。

また、報告書の書き方のチェック、授業後に授業内容の報告をしてもらうなど、毎授業後に育成のタイミングがあります。

社員にとって大学生講師の育成は「講師が育ったら終わり」ではなく、「大学生講師が卒業するまで続く」ものだと認識しましょう。

先輩講師が後輩講師を育成するような環境

社員だけでは講師の指導に手が回りません。

既に一人前になっている講師が、新人講師が困っている時に助けてあげたり、新人講師の生徒様にフォローしてあげたり、報告書など事務作業を教えてあげたりしてくれる環境をつくることが非常に大切です。

そのためには、

先輩講師も新人時代に先輩にお世話になったから、自然と後輩に指導できる

というような雰囲気を教室内に作ると、先輩講師は自発的に動いてくれます。

あなたが教室に配属されたときから、「先輩講師が後輩講師のフォローをするのが当たり前」の環境作りをスタートさせましょう。

 

最後に

生徒様、保護者様のことで精一杯なのに、講師の育成までできるかな・・・?

少し不安になったあなたに講師育成の時間が楽しみになるとっておきの考え方をお伝えして、この記事を終わりにしましょう。

講師育成の時間は、自身が採用した大学生の成長を感じる瞬間。

ドキドキしながら面接にやって来た彼(彼女)。研修で社員やベテラン講師からことごとく注意を受けても、諦めずに講師デビューした彼(彼女)。

そんな彼(彼女)が、責任感を持ちながら担当生徒様と本気で向き合っている姿・・・。

生徒様と同じく、大学生講師も日々できることが増えていきます。

できるようになったことも見つけ、ぜひ褒めてあげてください!

すると、大学生講師との信頼関係が築け、講師育成も楽になるはずです。

そしていつか、彼(彼女)がベテラン講師になったときには、きっと新人講師を助けてくれます。採用時から携わっているあなたがそんなシーンを目撃した時、大きな感動が待っていますよ!

 

あわせて読みたい特集記事

医学部受験特集!おすすめ求人
本記事では、医学部受験を専門にしている塾をご紹介します!責任も大きいですがやりがいも十分です。今後レベルの高い指導にチャレンジしていきたい人は必見!

主婦・夫歓迎特集!おすすめ求人
本記事では、主婦・夫の方を歓迎しているオススメ案件をご紹介します!合間の時間や、主婦だからこそ!を活かしたい方や転職を検討されている方は必見です。

プロ家庭教師特集!おすすめ求人
本記事では、プロ家庭教師募集を行っている家庭教師事業所をご紹介します!ご自身で仕事やライフプランを一つ一つ設計し、自由な働き方をしたい方、副業を検討されている方は必見です。

社会人で塾講師・家庭教師探すなら

塾講師ステーションキャリアのおすすめポイント!

求人数20,000件以上!時給4,000円以上、専門塾、オンラインなど、バリエーションが豊富。

登録した希望条件などをみて塾の人事から直接スカウトがくる。

採用されると最大お祝い10,000円分がもらえる。(※Amazonギフトカード

サイトには掲載のない非公開求人(高時給、教科特化求人等)があり、会員限定で公開している。

 

塾講師ステーションキャリアでは、正社員~プロ講師まで、業界No1の求人数を誇っています。

登録するだけで、希望地域や得意分野、経歴に合わせてスカウトが届くので、登録しておくだけで求人と出会うことができます。

また、サイトには掲載のない非公開求人もあるので、事前に登録しておくことがおすすめです。

 

 


▼LINE就職・転職サポートを始めました!塾の正社員への応募を迷っている方、選考のサポートを受けたい方はぜひお友だち登録してみてください!▼

 

LINE就職・転職サポート




塾講師ステーション情報局 編集部

記事執筆者:塾講師ステーション情報局 編集部

塾講師ステーション情報局上の記事の企画・執筆・編集をしています。
年100本以上の記事を執筆する有識者や塾バイト経験者をはじめとする、塾講師業界に関するエキスパート集団です。

関連記事

新着記事

画面上部に戻る