講師の皆さんこんにちは!
今回は、関係代名詞の制限用法と非制限用法を扱いたいと思います。
日本人にはなかなか感覚がつかみにくい部分です。スピーキングの際はあまり気にすることはありませんが、文法問題、ライティングの際に上手く使えるようになっておくと便利なので、すっきりと説明してきちんと理解させましょう。
複数形が先行詞の場合
では実際に説明に入って行きます。例文は何でもかまいません。
I have children, who are students. (例文1)
I have children who are students. (例文2)
(例文1)と(例文2)の違いは何でしょうか。
どちらも「私には学生の子供がいます」という訳になりますが、内容は異なります。以下のような図を用いて説明すると良いでしょう。学生の子供が3人の場合を考えます。
(例文1):子供は3人だけで他にはいませんということを意味します。私の子供はみんな学生です。
(例文2):学生である3人の子供以外に子供がいるかもしれないということを意味します。
カンマがあると“~だけ”や”~はみんな”が訳に付け加わるというイメージでよいでしょう。実際に訳出する必要は少ないですが...
固有名詞が先行詞の場合
先行詞が固有名詞の場合はカンマが必要な場合がほとんどです。
I know John, who works at bank. (例文3)
(私はジョンを知っています。彼は銀行で働いています)
I know John who works at bank. (例文4)
(私は銀行で働いているジョンを知っています。(銀行員ではないジョンも知っている))
(例文4)は可能性はあっても状況として違和感がありますね。特に歴史上の人物を先行詞に取る場合は必ずカンマが必要になります。