メンデルの法則について説明!
今回は、生物遺伝の中でも
有名なメンデルの法則について扱います。
組み合わせ問題なので
数学やパズルが得意な人は
好きなテーマだと思います。
生徒さんと一緒に楽しみながら、
授業ができるといいですね。
メンデルの法則の確認
最初にメンデルの法則について確認します。
混乱を避けるためにも
定義はきちんと教えるようにして下さい。
メンデルの法則は、
優性の法則、分離の法則、独立の法則
の3つからなります。
優性の法則:遺伝子には、表現型が現れ易い遺伝子(優性)と現れにくい遺伝子(劣性)があり、同時に存在した場合、優性の形質のみが表現型として現れる。
分離の法則:両親から受け継いだ2対の遺伝子は融合せずに、次の代に伝わる際には分離する。
独立の法則:異なる2つ以上の形質が対立する場合、特定の組み合わせを成さずに、独立して遺伝する。
説明の仕方は様々ですが、
教科書などに書いている定義を
確認した上で、問題演習を行いましょう。
血液型
生徒にとって身近な例を扱うことを
おすすめします。
血液型のABO方式がいいと思います。
血液型占いなど、
生徒が興味を持ちそうな話題を出しながら
解説を進めて行くとよいでしょう。
「フネさんはB型、ナミヘイさんはAB型です。
その娘であるサザエさんはA型です。
サザエさんにはAB型のマスオさんとの間に、
一人息子のタラちゃんがいます。
タラちゃんがA型、B型、AB型、O型である確立を
それぞれ求めなさい。
ただし、OはA,Bよりも劣性遺伝する。」
血液型と遺伝子型
では実際に解説して行きます。
遺伝子は両親から1つずつ受け継ぐので、
遺伝子型は2つペアで考えます。
この問題では
ナミヘイさんとマスオさんがAB型なので、
彼らはA型遺伝子とB型遺伝子を
同時に持っているために、AB型です。
ここで厄介なのがO型遺伝子です。
OはA,Bよりも劣性遺伝するということは、
A型遺伝子とO型遺伝子を同時に持つ人はA型を示す、
B型遺伝子とO型遺伝子を同時に持つ人はB型を示すことになります。
血液型と遺伝子型の対応関係の表を示します。
磯野家
タラちゃんの血液型を知る為には、
マスオさんとサザエさんの遺伝子型が必要ですが、
マスオさんの遺伝子型は「AB」なので、
サザエさんの遺伝子型を調べて行きます。
問題文から分かる範囲の情報を含めた家系図を作成しました。
フネとサザエの遺伝子型
サザエさんの遺伝子型は、
両親であるフネさんとナミヘイさんの
遺伝子型を見ればわかります。
ナミヘイさんの遺伝子型は「AB」なので、
B型のフネさんの遺伝子型が
「BB」なのか「BO」なのかについて
検討したいと思います。
表を作ると分かり易いでしょう。
フネさんの遺伝子型は「BO」で
サザエさんの遺伝子型は「AO」
であることが分かります。
タラちゃんは?
では、タラちゃんの遺伝子型を
検討して行きたいと思います。
これも同様に表を作ります。
タラちゃんの遺伝子型の可能性は、
AA,AO,AB,BOの4種類であると分かります。
それぞれの遺伝子が
50%の確立で受け継がれるとすると、
それぞれの遺伝子型が出現する可能性は
25%ずつであると分かります。
故に、答えは
A型:50%、B型:25%、AB型:25%、O型:0%
となります。
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