英単語帳のおすすめの使い方を紹介します!:もくじ
1. はじめに~暗記が苦痛でどうすればいいの?
情報局をごらんの皆さん、こんにちは!!
今日はおすすめの英単語帳の使い方について紹介します!
私自身、英語が苦手でした。もちろん文法力も読解力もありませんでしたが、それ以前に単語を知らない。
単語を知らなければ、英文を読めるわけがありませんね。中学時代から単語の暗記をさぼってきたツケが、
とうとう大学受験で牙をむいたのです。しかし、このままサボりつづけるわけにはいきませんでした。
大学入試を終えても、グローバル化の一途をたどる現代社会の中で生きるには、英語力はもはや必要不可欠なスキルになりつつあります。
受験生の私は「仮にここで英語の勉強で手を抜けば、必ず将来後悔する!」と考え、必死に英単語を暗記しようと苦労しました。
しかし、これがまた全然楽しくない。数学や理科の問題を思考するのは大好きでも、暗記となると途端にやる気がなくなるのです(理系あるあるですね)。
今回は、その時の苦労した体験をもとに、
英語が苦手な人はどこにつまづきやすく、どう克服すればいいのか
暗記が苦手なあなたに贈る、おすすめの英単語帳の使い方
について紹介します!
2. どのように英単語帳を使うか?
「単語帳を完璧にしろ!」と言われても……
イマドキの英単語帳は優秀です。
単語と意味だけでなく、例文が載っている。類義語、対義語、同音語なども載っている。
音声CDが付いている。単語の背景知識について細かい説明が書いてあったりする。
分厚い英単語帳一冊を完璧にマスターすれば、相当の英語力が付きます。ですから、生徒に英単語帳を配って「この英単語帳を完璧にしろ!」という英語の先生が多くいらっしゃるわけです。
ですが、良く考えてみてください。英単語帳を完璧にすることが、果たしてできますか。
英語が得意な人であれば、
単語の意味はドンドン吸収するし同義語も覚えてさらにはCDなんかも聞いちゃってリスニング力も上がって…と、こう上手くいく場合もあると思います。
英語の先生というのはもともと英語が得意であったり、英語のセンスがある人が多いですから、こういう上手くいった事例を体験しているのかもしれません。
しかし、英語が苦手な人はどうでしょう。実際のところ、見出し語の意味を覚えるだけで精一杯です。
これは、英語がとても苦手だった私の体験や、生徒を指導する上で感じてきたことです。
もちろん、同義語や対義語なんて…覚えられるわけありません!!こんな生徒が単語帳を完璧にするのは、言うまでもなく無理です。「完璧にして来い!」と言われても、早々にやる気を失ってますます英語を嫌いになってしまいます。
英語が苦手な人は、とにかく「見出し語」を覚える!
私が実際にやってみて、英語が苦手な人に効果があると思われる英単語帳の利用法を一つ提示しましょう。
それは、「とにかく見出し語を覚える」というもの。具体的には、単語を眺めて1秒以内に意味が思い浮かぶまで、繰り返し見出し語とその意味を頭に叩き込むというものです。
単純ですが、なかなか効果があります。意味が思い浮かばなかった単語は、一度意味を見て、次の単語に移ります。
そして単語帳を1ページ終えた時、さっきできなかった単語にもう一度チャレンジしてください。
それでもダメだったら、もう一度意味を見て次のページへ。
初めは全然覚えられません。しかし、どんなに記憶力が悪い人でも単語帳を5~6周ほどすると、結構覚えられてきます。
単語をパッと見てすぐに意味が思い浮かぶようになります。単なる丸暗記なのに、身に付くんですね。
これで多くの重要語を覚えることができます。同義語・対義語・例文など、見出し語以外の情報は後回し!
苦手な人は完璧を求めてはいけません。
上手く活用すれば例文もとても有効
他の使い方を否定するつもりは全くありません。
DUO 3.0 (アイシーピー)に代表されるような、例文が中心の単語帳にもメリットは沢山あります。例文を暗記することで意味を連想しやすくなりますし、英作文にも役立ちます。
しかし、長文を読解する際などに、単語を見ていちいち例文を連想していては時間が無くなってしまいます。
例文に頼りすぎるのも良くありません。単語を見てすぐに意味が言える、これはとても重要なことです。
結局、最適な勉強法は人によって異なるのです。例文から覚えた方が良い人もいれば、同義語などをまとめて覚えるのが得意な人もいるでしょう。私のように、丸暗記が最短ルートだった人もいます。
つまり、特定のやり方にこだわらず、自分に最も合った英単語帳の活用法を、見つける努力が必要なのです。
自分が何をすれば暗記できるのか
自分にとって最もベストな暗記法は何なのか
をまずしっかりと把握することが重要です。
眺めるだけで覚えることができる人もいれば、読んで声に出すことによって覚えられる人もいます。
私のように、書かないと全然覚えられないという人もいます。
暗記法も様々で、単語ノートを作るのがベストという人もいれば、暗記カードを作って繰り返すのが一番効率がいい、という人もいるでしょう。
このように、「自分はどうすれば覚えることができるのか?」をまずは考えてみて、色々な方法を試してみて下さい。
暗記することは全ての科目に通じる技能です。そして、英単語の学習はその暗記の基礎みたいなものです。
英単語の暗記を通じて、自分の記憶に関するスキルを上げてみましょう!
そうすれば、英語だけに関わらず様々な教科で威力を発揮するはずです。
<ここがポイント>
英語が苦手だったら、まずはとにかく「見出し語の意味」を覚える!
「自分にとって最もよい暗記法は何か?」を模索してみる!
3. 使う英単語帳は一冊に絞るべき?
大手予備校の英語教師でも、教え方は人それぞれ
私は大手予備校に通っていたことがあります。あるとき、1人の先生が「英単語帳は一冊を徹底的にやりこめ!何冊もやるな!一冊をやりこんだ方が効果が出る!」と教えてくださいました。
そして後日、今度は別の先生が「英単語帳は何冊もやった方が良い」と、こうおっしゃいました。
このように、大手予備校でも、先生によって言うことが異なります。結局、どちらがいいのでしょうか。
1冊では非効率
大学受験で要求される英単語量は膨大で、およそ5000~8000語程度の英単語を覚える必要があるとも言われています(もちろん、ここまで覚えなくても合格する大学・学部は多く存在しますが)。
仮に、この大学受験に必要な英単語のほとんどをカバーする単語帳が1冊あったとして、その一冊をひたすらこなしますか、という話です。
確かに、1冊をやりこんで何度も復習することは大切です。ですから、とりあえず「まず1冊」ということで何度もやるのであればベストです。
しかし、ある程度受験が近づいて一つの単語帳をおおよそ使いこなせているようであれば、別の単語帳に手を出すことをオススメします。
なぜなら、単語帳には、「いつまでたっても覚えられない単語」が必ずと言ってもいいほど存在するからです。その単語は、復習した直後は覚えていてもしばらくすると忘れて、また復習して、忘れて、……の繰り返しが起こります。つまり、どうしても頭に入りづらい単語というのが出てくるのです。
これを解決する有効な手段が、複数の単語帳の活用です。
なぜ複数の単語帳の活用が有効なのでしょうか。ご説明しましょう。
ある単語帳ではどうしても覚えられなかった単語が、別の単語帳で違う例文、あるいは少し形を変えて(前の単語帳で登場した名詞が形容詞系に変わっていたり)登場することがよくあります。そうすると、意外にもスラスラと頭に入ってきたりするものなのです!
それぞれの単語帳の良さを引き出そう!
複数の単語帳を利用する際、異なる特徴を持つ単語帳を使うと良いでしょう。ある単語帳は例文が充実していて、もう一方は収録語数が多くて、のように特徴がわかれていると、それぞれのメリットを引き出しやすいです。
また、いきなり難しい単語帳に手を出すと、知らない単語ばかりで英語が苦手な人は嫌になります。
まずは、比較的やさしめの単語帳をやるのが良いでしょう。
<ここがポイント>
まずは1冊を仕上げ、その後に別の単語帳に手を出してみる
それぞれ異なる特徴をもつ単語帳を使うと効率アップ!
4. さいごに
ここまで、「英単語帳のおすすめの使い方」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
やはり、受験勉強を行ううえで暗記は避けては通れません。「覚えることが苦手だ……」と悩む前に、まずは「どうすれば覚えられるのか」を考えて、「とりあえず覚えよう、悩むのはそれからだ」と前向きに捉えることが一番重要なのかなと思います。
英単語の暗記は、英語力の基礎を作るだけではなく、受験勉強全体の基礎力をつけるのに役立ちます。
ぜひがんばってみてください!!