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【個別指導】これで解決!手強い生徒への指導法②!~常に睡魔に敗北生徒編~

指導法記事

2021/12/17

*塾講師の皆さんが教えるということを楽しめるような教え方のヒントやアイデアを提案していくさくラボ


手強い生徒をお持ちの先生必見のシリーズ!

今回は手強い生徒への指導方法です。

まず、手強い生徒とはどんな生徒でしょうか?

私が実際に担当した生徒や仲間の講師が持った手強い生徒の例をもとに、タイプ別に分けその生徒に対する指導方法を3回に分けてご紹介します。

今回は手強い生徒への指導方法第2回目です!

ではどんな手強い生徒がいたのでしょうか・・・?

常にうとうと、睡魔に敗北型生徒

いかがでしょうか?「あーこういう生徒いるいる!」と共感できた方が多いと思います。

では早速上記のような生徒を担当するときにどのように授業をすれば良いのかご紹介していきましょう!

常にうとうと睡魔に敗北型生徒

説明している時に、ふと横を見るとうとうと・・・。しまいにはあくびを連発している。

そんな生徒、あなたの周りに居ませんか?

私達塾講師が一生懸命授業をしていても、そんな態度をされたら気分は良くないですよね?

私も自分の授業が退屈だから生徒が眠くなってしまうのでは?と落ち込んだこともありました。

しかし、ある日授業中によくうとうとする生徒がすごく申し訳なさそうな表情で授業中私に、

「先生の授業は分かりやすくて毎回楽しみにしているんです。でも、部活の後でどうしても眠くなってしまっ

 て・・・。本当にすみません!自分頑張りますから!」と言ってきてくれました。

そこで私は自分が高校生の頃、部活の後に塾に行くとどんなに面白く好きな先生でもどうしても疲れていて授業中に寝てしまい起きると後悔していたことを思いだしました。

つまり必ずしも、私達塾講師の授業が退屈だからという訳ではなく部活をしてから塾に来る生徒は特に疲れていて自分の意思とは関係なしに眠ってしまうという生徒自身の状況が大きく影響をしていることもあるのです。

もちろん、授業内容が退屈な為に生徒が眠くなってしまっているようでは授業内容や指導方法を見直す必要がありますが生徒側に眠ってしまう要因がある場合は授業に少しの工夫を取り入れるだけで、生徒はしっかり授業を聞いてくれるようになります。

ではそんな教える側の講師も、教わる側の生徒にも嬉しい授業の工夫とはなんでしょうか?

それは・・・

起きなければならない授業ではなく、寝たくない授業

に変えるということです。え?そんなこと?とお思いになるかも知れませんが、これは案外多くの先生が気付いていないことなのです。

人間ですから、どうしても眠いときは誰にでもあります。しかし、だからといって生徒をそのまま寝かせていたりうとうとしているのを注意してその場しのぎの授業をするようでは塾に通っている意味がなくなってしまいます。

また、私達塾講師はお金をもらって授業をしている訳ですからそれなりのサービスいいえ値段以上のサービスを提供するべきです。

でも、私達塾講師が一生懸命授業をしていても相手の生徒が寝てしまっていてはどんなに良い授業をしたところで意味はありません。そこで先ほどの起きなければならない授業ではなく、寝たくない授業をすることが効果的なのです。

では眠りたくない授業とはどんな授業なのでしょうか?


あの先生は寝ると怒るから起きなきゃ・・・。生徒がこの様に感じる授業が起きなければならない授業です。

一方、この授業は得るものが沢山ある!寝たら損だ。このように生徒に感じさせるのことができるのは寝たくない授業です。

つまり両者の違いは生徒の授業に対する姿勢また生徒の意思の有無です。

皆さんも経験があると思いますが、寝ちゃいけない寝ちゃいけないと思えば思うほど眠くなるものです。

しかし、もし授業にでてきたキーワードが入試にでてそのキーワードを知らないと落ちる。とわかっていたらあなたは寝ますか?むしろ寝たくないと思いますよね?

この例は入試だけに留まりません、授業をしっかり聞いていれば必ず成績が上がると分かっていたら何が何でも起きてようとしますよね?ここでの起きていようとする生徒の意思は教師側から強制されたものではありませんよね?このように生徒自身が授業をきちんと聞こう、そのためには起きていようという生徒の自発的な授業に対する姿勢や意思は授業中に生徒が寝なくなるだけではなく集中力も高める効果があります。

上記のような授業をする時のポイントは2つです!


問題をひたすら解く授業から体験型の授業へ

メリットを理解させる


ではポイント2つについて詳しく説明していきます。

問題をひたすら解かせる授業から体験型の授業へ

授業中に問題を解かせない先生はいないと思います。もちろん問題を解かせて理解度や定着しているかどうかを実践で確かめるというのは勉強において非常に重要なことです。

しかし、問題を解かせることをメインにした授業は授業といえるのでしょうか?

私が指導している塾にも5分説明をしたら30分問題を解かせるという先生がいます。私はいつも問題を解くだけなら家でもできるのでは?と思ってしまいます。確かに、問題を解いて分からないところを解説してもらえるのは生徒としてはありがたいでしょう。

ですがこのような授業スタイルは決して効率の良い授業、中身の濃い授業とはいえないでしょう。

ということは・・・つまり眠くなる授業ですね。

ではこのような授業スタイルをどのように変えればいいのか?

それは生徒が受身になる「ここを解いてね」というような指示メインの授業から「ここなんでこうなるんだっけ?説明してくれる?」などと生徒の発言を促しつつ、理解度を確かめる指示を出すようにすれば良いのです。

実際に、うとうとしている生徒に「ここもう一度私に説明してくれる?」という指示を出しました。すると、その生徒はうとうとしていたわけですから正確に答えることはできませんでした。少し意地悪に感じるかもしれませんが・・・。

生徒は「もう一度お願いします」と言ってきて聞かれることが分かっているわけですから次は真剣に説明や解説を聞きほぼパーフェクトに近い説明を私にしてくれました。

突然ですが昔から、人に教えると理解が深まるといいますよね?その効果は私自身も実感しています。

ですから、授業中に私は生徒に先生になったつもりで学習した内容を説明してもらうというスタイルをとっています。

これは生徒が解説や説明をどのくらい理解しているのか知る効果的な方法でもありますし、生徒の眠気を防ぐ方法にもなっています。

先程うとうとしていた生徒に説明を求めて答えられなかったが、生徒が聞き返しその後正しい説明を聞くことができたという話をしましたね。

ここで重要なのは正しく説明ができたときにしっかり褒めるということです。

褒めるというのは当たり前のことのように思われますが案外講師たちは忘れがちです。

生徒の学年が上がればあがるほど、年齢相応の対応をしようとおもっているのでしょうがあまり褒めなくなっていませんか?でも、褒められて嫌な人はいませんよね?

正しい説明ができたらとことん褒めてあげてください。これは生徒のやる気に直結しますし、生徒にやる気があるということは眠気防止にもなります。また褒められることで、自分は今の内容について理解できているという自信がつくので問題を解くときも抵抗なく取り組むことができます。

そして、生徒に説明をさせるつまり生徒自身が授業に主体的に関わることが生徒の眠気を防止することにつながる最も大きな理由は生徒に体を使わせて勉強させることにあります。


大学の講義では、生徒が発言することはほとんどないですよね?すごく眠くなりませんか?

当てられることもないですし、ノートに書くぐらいしかやることがないというような講義は寝ている人が多く見られますね。あなたの授業はそうなっていませんか?

考えてみてください、体育や音楽の授業で寝ている人はゼロに近いですよね?

これはなぜか?体を使っている、動かしているからです。体を動かすことにより自然と眠気を覚ましているんですね。

生徒に説明をさせるという授業スタイルはこの効果を上手く取り入れています。

生徒は上手く説明をしようと耳を使います、そして順序正しく説明をするために頭を整理しますからもちろん頭も使います、そして最後に説明をするために口を動かしたり身振り手振りで伝えようとします。

これで、生徒の眠気をなくし積極的に授業に取り組む環境をつくることができるのです。


メリットを理解させる

この方法は受験生や、勉強の嫌いな子に大変有効です。

メリットを理解させるとは具体的にはどういうことでしょうか?

例えばあなたが生徒だとして「ここ重要だよ!」とだけ言われてから説明を受けるのと、「これは次の単元にも応用できるし入試にもよくでるよ!」といわれるのではどちらが、自分にとって意味のあるもの、知っておこうという気持ちになりますか?

多くの人は後者だと思います。それはなぜか?上の例でいうならば後者のように言われた場合生徒は、「ここを理解すれば次の単元もできるようになる。入試でも解ける問題が増える」そう思い一生懸命解説や説明を聞きますよね?

つまり、ここでいうメリットというのは生徒の成績が上がるまた目標に近づけるための近道を指します。

自分の目標への近道があるとしたら、自分から知りたいと思いますよね?

自分が知りたいと思うような情報は聞き逃すまいと必死になります。眠くなっている場合ではないと思うわけです。よく、試験範囲の発表のときだけいつも寝ている同級生も起きているなんていう状況がありますがその状況を授業中に常につくり出すことが重要です。


しかし、生徒の集中を促す為に全て「重要!出るよ!」などといっていては今度は何が本当に重要なのか分からず眠くなる授業に逆戻りしてしまうので、この方法は本当に重要な単元や頻出事項を事前に知っておくという講師側の努力も必要になります。

大変だなぁと思うかもしれませんが、生徒が「先生のいってたところでました!」といってテストを嬉しそうに見せてくれるようなことが一度でもあればそんな苦労は一瞬で吹き飛んでしまいます。

どんな科目のどんな内容にも必ず学ぶ意味や、知ることによるメリットは存在します。

しかし、多くの人はそのメリットをしらずなんとなく勉強をしています。

だからこそ勉強が嫌いになったりその科目の全体像がつかめなくなってしまうのです。

ですから、塾講師である私達が勉強のメリットを先に示してあげることには大きな意味がありメリットをしっかりと理解させることは生徒のやる気につながり自然と寝たくない授業になるのです。

まとめ

長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

せっかく塾講師になり授業をするのですからあなたにしか出来ない授業をしてみてはどうでしょうか?

生徒が積極的に授業に参加してくれるようになれば、あなたも生徒も気持ちの良い、また密度の濃い授業が展開できると思います。

ぜひ試してみてくださいね。

では、教えることを楽しんでください!


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