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【まとめてみた】接続詞を一気に解説!!

高校生

2021/12/17

接続詞の働きは大きく分けると2種類!

接続詞とは、文と文の意味のつながりを分かりやすく説明するために置くものです。日本語でも「~ですが~です。」の「~ですが」が反対の意味を次に述べることを示唆していますね。このような働きを英語では「接続詞」が担います。基本の形は

接続詞+主語+動詞」

となります。接続詞の働きは2つに分けられます。それぞれについて見ていきましょう。

 

①対等に並ぶ形でつなぐ

これを等位接続詞とよびます。対等に位置する、略して等位となるわけですね。この場合、結ばれた2つの文のうち、1つの文に着目しても意味が理解できます。例えば、

He is a high school student and she is a junior high school student.(彼は高校生で、彼女は中学生です。)

のように、どちらだけを読んでも意味が分かりますね。この等位接続詞はand(~と) の他にはbut(しかし~), or(~か), for(というのは), so(だから),(時々nor(~もない))がありますが、逆に言うとこの6種類しかありません。and,but は説明しなくても大丈夫でしょうからorから確認していきましょう。注意するのは否定文のorです。

The building was not very big or easy to find.(その建物はそれほど大きくもなく、見つけやすくもなかった。) 

 

2つを否定する場合はor!

 

andは使えません。肯定文・疑問文に限ります。

※(参考)ただし、A and B のAとBが密接につながっている場合はandのまま用いることもあります。

例えば、飲酒運転するというのは"drink and drive" ですが、「私は飲酒運転をしません。」というのは

"I don't drink and drive." となります。

 

norは次に紹介するnorを用いた表現(neither A nor B)でしかほとんど出題されないので割愛します。

 

ここでand/but/or(nor) を用いた表現を紹介します。

both A and B       (AとBの両方とも)

either A or B        (AかBかのどちらか               

neither A nor B      (AでもBでもない)

not A but B                       (AではなくB)

not only A but also B          (AだけではなくBも)

これらの5つは入試問題、学校の定期試験でも頻出です!出てきたら覚えるように授業していきましょう。

 

また、and/orの表現としては次の例文のような「命令文+and/or」もよく出題されます。

・Get up early tomorrow, and you have enough time to eat breakfast.(明日の朝は早く起きなさい、そうすれば朝ごはんを食べる十分な時間がある。

・Open the window, or you'll catch a cold.(窓を開けて、そうしないと風邪を引くよ)

このように、

命令文+and    「そうすれば」、  命令文+or   「そうしないと」

という意味になります。

等位接続詞の最後はforとsoです。

You broke the speed limit, so you'll have to pay a fine.(スピード違反をしたので、罰金を払わなければならないでしょう。)

I got up at four, for I wanted to watch the sunrise.(私は4時に起きた、というのも、日の出を見たかったからだ。)

これらの例文から分かるようにso出来事とそれに続く結果の間に置きます。一方でfor結果とその理由の間にもってきます。forはfor three years(3年間)など前置詞で使うことが多い単語ですが、時々、接続詞の用法をとるので注意しておきましょう。

 

②一方がもう一方によりかかる形でつなぐ

これを従属接続詞とよびます。従属接続詞は接続詞の中で等位接続詞ではないものということで、数としてはかなりの数があります。すべて覚えるのはなかなか難しいかもしれませんが、忘れた時にはこの記事を見て思い出してください。ここに載っていないものは従属接続詞ではないと判断してください。まずはそこまで注意する必要のない接続詞の紹介です。

 

1語の接続詞

when(~するときに), while(~するあいだに), before(~する前に), after(~した後に), since(~して以来,~なので), until(~までずっと), once(いったん~すると), because(~なので), if(もし~ならば)(= suppose, provided, supposing, providing), unless(~でない限り), although(~であるけれども)(=though)

1語の接続詞は半分ぐらいは中学英語に含まれていますが、once(いったん~すると)などは高校英語でよく出てきます。

 

ところでこれらの接続詞の中にはafterのように前置詞としての用法もある単語があります。実際、放課後を英訳するとき、 after school  でも after school was over でも文法上問題ありません。英作文ではどちらを使うように勧めるべきでしょうか。答えは「接続詞として用いる」です。

前置詞を使うと語数こそ減りますが、逆に主語、時制を表しにくくなります。例えば「学校が終わってから私は遊ぶ」といった文の英訳のとき、接続詞の用法に慣れていれば"was"を"is"に変えるだけで済みます。しかし、ここでafter schoolしか慣れていないと時制に対応できなくなります。

 

2語以上の接続詞

even if (たとえ~でも), whether A or B(AであろうとBであろうと), lest~should・・・(~が・・・しないように)(=for fear that ~ ・・・), in case~(~の場合は、~するといけないから), now that~(今や~だから),by the time~(~する時までに),as soon as~(~するとすぐに)(=the moment),  so that~(~するために、~するように)(=in order that),

 

1語の接続詞とは異なり、2語以上の接続詞はほとんど高校英語で出ることが多いものばかりです。中学英語ではas soon as, so thatが比較、so-that~構文(とても-なので~)と合わせて出題されますが、再度教える必要があると思います。これらは文法問題というよりも長文でよく用いられます。

 

私の指導経験上、thatに苦手意識を持つ生徒はこの接続詞の意味をちゃんと覚えておらず、~so that~ という部分を長文中に見つけてもすぐに意味を判定できていないので、so that , so-that~構文、now that~は強調づけておきましょう。

 

 

次に用法が多いなど注意する必要がある接続詞を紹介していきます。

that

thatは関係代名詞、代名詞等様々な働きがあるので注意が必要です。thatには①名詞節を導くthat ②形容詞に続く節を導くthat があり、次の例文のようになります。

①I can't believe that he is an artist.(私にはかれが芸術家であることが信じられません。)

②I'm sure that he will pass the examination. (私は彼が試験に合格することを確信している。)

注意すべきなのは長文などで省略されやすいということです。つまり、生徒に説明するときには補わなければいけないということです。

また、that単独だけでなく、so~that... , such~that... も次の例文のように用いられます。

I was so sleepy that I went to bed at nine yesterday.(私はとても眠かったので昨日は9時に寝ました。)

It was such a boring lecture that half the students fell asleep.(それはとても退屈な講義だったので、生徒の半分が寝てしまった。)

どちらも「とても~なので・・・」という枠組みですが、使い方として

so + 形容詞/副詞 + that ~    such + 名詞 + that ~

となります。口語ではこのthatも省略されることが多いです。

 

whether/if

whetherとifは(~かどうか)という意味を表す名詞節を作ります。英作文でもし例文を作る場合はwhetherを用いるべきです。なぜならば、if節は原則的には2つ目の英文のように動詞の目的語としてしか用いることができません。whetherにはifのような制約はないのでwhetherのほうが用いやすいでしょう。

It is unknown whether there is life on that planet.(その惑星に生物がいるかどうか分からない。)

She asked us if(whether) we wanted something to eat. (彼女は私たちに何か食べ物がほしいかと尋ねた。)

まとめると、指導時には

if : もし~ならば (時々、~かどうか)  wheter : ~かどうか

と説明したほうが余計な混乱を招かずに済むでしょう。

 

as long as/ as far as

この2つはどちらも「~の間、~の限り」と日本語訳が書かれることが多いのですが、例文を用いないと説明しにくい違いです。

①You can watch TV as long as you do your homework first.(宿題を先にしさえすれば、テレビを見てもいいよ。)

As far as I know, she is not guilty.(私の知る限りでは彼女には罪はない。)

①のように、as long as は時や条件を表し「~するあいだは、~しさえすれば」という意味になります。

また、②のように、as far as は範囲や程度を表し、「~の限りでは/~に関する限り」という意味になります。

例文丸ごと生徒に覚えさせることをオススメします。

 

 

 最後に

ここまでたくさんの接続詞を紹介してきました。それでも鋭い方は「まだ説明していないあの接続詞がある」と気づいた方もいるのではないでしょうか。それはasです。実はasは意味が多すぎて覚えても仕方ないところがあります。接続詞の意味だけ並べても

~するとき/~につれて(比例)/~(する)ように(様態)/~なので(理由)/~だけれども(譲歩)

となります。この上、前置詞の意味でもたくさんあります。したがって、asの場合は「文脈判断」がいいと思います。一つ一つ確かめるよりも文脈判断のほうが慣れてしまえば時間も少なくて済みます。

また、接続詞というのは文法で聞かれるというよりも「長文中の筆者の言いたいことを読み取るカギになる」ことが非常に多いです。長文解説の時に「接続詞に注意して読もう」と解説すると説明しやすいことも数多くあるはずです。ぜひ接続詞に注目して授業を進めてください。

 

 


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