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センター試験|英語 第4問(A)解き方を大解剖

高校生

2021/12/17

 

 

こんにちは!情報局ライターのオオイシです。いよいよセンター試験が見えてきましたね。

 

今回は第4問に入っていきます!まずは(A)のグラフ問題です。この形式は、グラフや記述から選択肢を絞り込んでいくものですね。第4問に入ってくると、好き嫌いがきれいに分かれてきます。読解力だけでなく、図や表を読み取る力も試されてしまいますからね・・・。しっかり点を取っていきたいところです。

 

※2014年12月に執筆された記事となります。ご了承下さい。

 

第4問(A) グラフ・図の読み取り問題

ここで、いつも言っていますがいきなり本文に入っていくのではなく、選択肢から必ず読みましょう。訳す必要もない選択肢も、問題文は必ず頭に入れてから本文に入ること。何が聞かれるか、を事前に把握することで、余計な文章を読まずに済みます。

 

しかし、その余計な文章を見つけるのが苦手な人は、まず選択肢や問題文を読んでから、本文を全訳してください。全訳を繰り返しているうちに、何が余計なものなのか、どこを読まなくてもいいのか、がわかってきます。

 

では具体的に、どこをどう見ていけばいいのでしょうか。例題を挙げながら解説していくので、コツをつかめるように頑張っていきましょう!

 

以下の問題は、2007年センター試験本試験に実際に出題されたものです


このように、飲み物の種類ごとにマークしておくといいでしょう。パッと見でわかるようにしておけば、もう一度文章を読む手間も省けます。 

 

 What do you like to drink when you get thisty? Since 1987, the popularity of different types of packaged soft drinks in japan has changed considerably. During the late 80s, carbonated drinks of all sorts (such as sodas and colas) were the leaders in popularity, with fruit juices a close second and coffee-based drinks a bit further back in the competition. By 2004, however, those drinks had lost their lead to the newest entry into this market: tea-based drinks of all types. Tea drinks, which include green teas, took the lead over both carbonated drinks and coffee-based drinks. The total production of tea-based drinks was nearly double that of the nearest competitors: corbonated drinks and coffee drinksFruit juices had fallen to fourth in popularity with a drop in production of naerly one fourth since their highest levels in the late 80s. Fifth place was held by sports drinks, which in 1987 were in fourth place ahead of tea drinks. At about the same time that green tea became a packaged product,vegetable juices also began to apper on the market.

 

縦軸の単位:million kl   横軸の単位:year 

 

 

問1. In the graph, which type of drink does "X" stand for?

問1で聞いているのは"X"に当てはまる飲み物は何か、というものです。そこで、グラフから読み取れる"X"の特徴を挙げていきましょう。

 

年代 グラフから読み取れる"X"の特徴
1987年 人気1位
1996年 お茶類に抜かされて2位
2004年 コーヒー類と同率の2位

以上のことから、"X"に当てはまるのはcarbonated drinks(炭酸飲料)とわかります。


このように、設問で聞かれたもの(この場合"X")についてはグラフ内から読みとれるものを簡単にまとめておくといいでしょう。ちなみに、一番生産量の低い"Z"は野菜ジュース類、"Y"がフルーツジュース類となります。

 

では、次の段落に行きます。次は作者の考えを問う問題です。しっかり見ていきましょう!

 

 

"作者の意見"と"事実"は全くの別物!!

以下の問題は、センター試験2007年本試験に出題された第4問(A)後半の文章と設問です。

 

 One of the reasons for the popularity of tea-based drinks might be that many people like to have a non-sweetened green tea drink with the rice balls that they buy at convenience stores. Many other types of packaged soft drinks contain some amount of sugar which doesn't really fit people's taste when eating rice.

 

この段落では、お茶類がトップになった理由を述べています。書かれているものは、作者の意見(推測)のようなものですね。ここで注目してほしいのは、どこまでが事実で、どこまでが作者の意見(推測)なのか。このきわどいところが設問で問われたりします。注意してみるようにしてみてください。

 

ちなみに問1でもやりましたが"X"はcarbonated drinks(炭酸飲料類), "Y"はFruits juices(フルーツジュース類), "Z"はVegetable drinks(野菜ジュース類)となります。

 

では、問題と選択肢を見ていきましょう!

 

問2. According to the passage,which statement is true?

正しい記述はどれかを問う問題は必ず一つ一つ確かめながら吟味していって、消去法で絞っていくようにしましょう。


①Carbonated drinks were still leading in popularity in 2004.
→炭酸飲料類は2004年時点では2位なので記述内容(事実)とは異なる、×

 

②Production of coffee drinks had increased dramatically since their introduction.
→確かに増加はしているが”dramaticakky(急激に)”ではないので記述内容(事実)とは異なる、×

 

③Production of fruit juices declined from 1987.
→グラフから読み取れる正しい記述(事実)である、○

 

④Vegetable juices took over a considerable portion of the soft drink market.
→野菜ジュース類はすべての飲料の中で一番低いので記述内容(事実)とは異なる、×

 

 

問3. Which statement would the writer agree with?

ここで聞いてるのは、グラフからの事実でもなく、この英文を読んでる受験生の意見でもなく、作者が考えていることはどれか、という問いです。作者がはっきりと、”こう思う”や”こう考えている”といった記述が必ずあります。それを見つけた時は、必ず問われると思って本文にマークしておいてください。

 

①Tea-based drinks are the oldest kind of packaged drinks in the market.
→清涼飲料市場で最も古い(お茶類に限らず)飲料関する言及はない、×

 

②Overall production of soft drinks has decreased since 1987.
→清涼飲料の全体の生産量について言及はない、×

 

③Green teas have become popular because they aren`t  sweetened.
→お茶類が人気になった理由の一つに、コンビニでおにぎりを購入する際、糖分のないお茶類を選ぶ人が多くいるからかもしれない、(なぜならば)お米を食べる際に糖分を含んだ清涼飲料は口に合わないからである、といった作者の意見(推測)が書いてある。糖分がない=甘くない事が人気になったとする点、作者は同意すると思われる、〇

 

④Vegetable juices will gain popularity in the near future.
→野菜ジュース類の今後に関する言及はない、×

 

どうでしょうか?グラフ問題では、必ずグラフに出てきた単語と作者の意見にマークをすることを忘れないでください。何度も同じところを読み返してしまうと、必ず時間が無くなります。ここで時間短縮できるよう、何度も演習を繰り返して本番に臨んでください!

 

 

問題を解く順番は...

センター試験では丁寧に第1問から順番に解いていく必要はありません。私が生徒におすすめしている順番は、第6問から第3問(C)まで後ろから解いていくことです。第6問を序盤で片づけておくことで、プレッシャーも減るのでケアレスミスが非常に減ります。

 

また、第3問(C)まで終わらなくても、開始して40~50分経ったら、一旦第1問から順に解いていき、終わり次第また後ろから解いていく、というようなメリハリをつけて解答していくことを勧めています。試験慣れしていない生徒は、正直に前から順に解いていこうとするので、しっかり教えてあげましょう!

 

 

では、受験まであと少し!一緒にがんばっていきましょう!

 

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