お金の表現
お金に関する表現は入試頻出です。それだけでなく、日常会話にもよく使われます。外国に行く機会は少なくとも一生に一度はあると思います。外国に行ったとき、必ず何かを買うと思います。お土産や、食べ物なんかは、外国の楽しみの一つです。なので、この表現をしっかり勉強することは受験だけでなく、将来にも大きく役立つことを生徒に理解させてください。将来ちょっとしたことから外国に行くことになり、現地で物を買うとき、受験勉強の時、このことを学んでおいてよかったなと思えるようにしっかり今覚えさせておきましょう。
かかるを表す表現
では内容に入っていきます。まずは最重要表現からです。これは入試ではよく正誤問題として見かけます。次の文を見てください。
It costs (+人)+値段+to V (人が)~するのに値段がかかる
よく生徒が間違うのが人の前に前置詞を入れてしまうことです。
<例題>
The mechanics said that it would cost < > 500 dollars to fix my car.
1 on me
2 to me
3 for me
4 me
答えは4 meになります。意味は<私の車を修理すれば500ドルはかかるだろうと整備士たちは言った>になります。
払うを表すpayの用法
かかるの次は払うです。では、<払う>の意味のpayの使い方を覚えていきましょう。まずは基本的な公式から入っていきます。
pay+料金+for+名詞(物、サービス) (物、サービス)に料金を払う
では例題です。
Before we left, Tom went to < > the hotel room.
1 pay
2 pay for
3 paying for
4 pay to
正解は1ですね。the hotel room(ホテルの部屋)が<物、サービス>にあたるので、その前にforが必要です。意味は、<私たちが出発する前に、トムがホテルの部屋代を払いに行った。>になります。
この単語はforがポイントになると思います。payの後に<料金>やforがない場合は、<割に合う><採算が取れる>の意味になります。生徒はこっちの意味の方をおろそかにしがちなので講師の方も忘れずに指導するようにしてください。
<例>
This investment will pay well.
この投資は十分採算が取れるでしょう。
お金の価値
次は文法というより単語、語彙力の問題で出てきがちなお金の価値、つまり高い安いの表現を紹介していきます。
高い、安いの表現は、主語が何かによって違ってきます。物が主語になる場合は、<expensive(高い)⇔cheap(安い)>を使います。一方、主語がpriceやsalaryなどお金を表す単語が来たら<high⇔low>で表します。ですがsalaryの場合は<large⇔small>で表す場合もあります。
ここは本当に要チェックです、生徒が覚えられないものは~もです。~だけ違うというものは生徒はすぐに覚えられますが、このような~も使われますなどの単語、文法は、生徒が最も覚えにくいものであり、さらに入試頻出なものばかりです。このようなものは実際の問題を通じて覚えさせましょう。では例題の前に先程紹介した、それぞれ決まったものに対応する語句を整理しておきます。
主語によって違ってくる表現
主語が物=expensive⇔cheap
主語がお金を表す単語=high⇔low
主語がsalary=high⇔low , large⇔small
<例題>
She works hard in the company for a < > salary.
1 little
2 few
3 cheap
4 small
答えはもちろん4 smallです。この際に何が選択肢にあったらそれも正解か、生徒に確認しておきましょう。ではこの文の訳です。
<彼女は安い給料で、その会社で一生懸命働いています。>
その他頻出のお金関係の表現
では、今紹介したもののほかに入試頻出のものを紹介していきます。まずは無料を表す表現です。この表現は三つあります。
for nothing
for free }無料で、ただで
free of charge
上の二つは直訳したら全然違う意味になってしまいますし、単語から意味を予測することも難しいので、特に上の二つは注意して覚えさせましょう。では、実際の試験ではどのような形で出るのかを見てみましょう。
When I went to the new restaurant, I could have starter for < >.
1 all
2 free
3 good
4 yourselves
答えは2のfreeです。頻出度としてはこのfor freeが一番出てくると思います。また、選択肢にあるものはみな、言葉としては成り立ちます。for~の熟語はたくさんあるので十分に文の意味を考えてから解くように指導しましょう。訳は<新しいレストランに言ったら、前菜が無料で食べられたよ。>になります。
次もよく見る熟語です。
cannot afford to V ~する余裕がない
では例題を挙げて脳に定着させましょう。
This car is too expensive, I can't < > to buy it.
1 account
2 afford
3 want
4 intend
これも紛らわしくするために選択肢のどれをいれても、熟語になるようになっています。講師の方は他の選択肢をいれた場合の意味も簡単に確認しておきましょう。答えは2ですね。expensiveがこの問題を解くカギになります。では訳です。<この車は高すぎる、私にはそれを買う余裕はありません。>
また、こんなパターンで出ることもあります。先程の復習もかねてこの問題も生徒に解かせてみましょう。
My salary is so < > that I can't afford to buy a new car.
1 cheap
2 small
3 large
4 little
給料の高い安いはlarge、smallでしたね。そしてこれは文の意味から、後に買う余裕がないと言っているので正解は2のsmallになります。このようなcannot afford to~の表現と高い安いのそれぞれに適した表現を、一度に要求してくる問題も難関大学では出ます。何か覚えたら何か忘れるのが人間です。受験期の生徒なんて特にです。やったところはまだ覚えているか、こまめにチェックするようにしましょう。訳は<私の給料はとても安いので、新しい車を買う余裕なんてありません。>
今回紹介しているお金関係の英語表現は、このように二つのことを覚えていなければ出来ない問題も出てきます。生徒の理解を確認するときは、なるべく、多くの要素が詰まった問題を出してあげると効果的だと思います。
では最後はがっつり暗記になりますが、どれも入試頻出です。これは少し量が多いので小テストなんかを一度してあげると良いと思います。
いろいろなタイプのお金と客
お金そのものの言い方ですが、何に使うお金なのかによって、さまざまな単語を使い分けなければなりません。次から挙げる単語は必ず覚えさせましょう。
お金
charge 公共サービスの料金 interest 利子
fare 運賃 change おつり
tax 税金 the cost of living 生活費
wages 賃金 tuition 授業料
お金を払う客という表現も、受けるサービスによって、さまざまな単語で表されます。
客
costomer お店の客 passenger 乗客
spectator 観客 guest 招かれた客
audience 聴衆 client 契約で成り立つ顧客