10円玉をきれいにしよう!!
10円玉をお酢に浸けるとピカピカになりますよね。
10円玉が汚くなってしまうのはなぜ?
10円玉は青銅(せいどう)という金属で出来ています。
成分は95%が銅で、亜鉛とすずが少し混ざっています。
10円玉はどうして汚れてしまうのでしょうか。
汚れの原因は、
1.人の手垢がたくさんついている(成分はタンパク質)
2.銅がサビている(成分はCuO)
この2つが主な汚れの原因です。
10円玉をきれいにしよう!
タンパク質汚れを落とそう
タンパク質はアミノ酸がくっついて巨大分子になったものです。
アミノ基(-NH2)という構造を持っています。
アルカリ性の洗剤に浸けると、-NH2が-NH3+という構造になり、水に溶けやすくなります。
これらの汚れは普通の洗剤で洗うだけできれいに落ちます。サビを落とす前に一度洗剤できれいにしておくと、サビ落ちの効果が分かり易くなります。
サビを落とそう
銅のさびには2種類あって,酸化銅(II)が黒っぽい色でCuO、酸化銅(Ⅰ)が赤っぽい色で,Cu2Oです。
レモン汁、梅干し、マヨネーズで10円玉がきれいになるのは、これらに含まれる酸が原因です。それでは、酢酸との反応を見てみましょう。
CuO + 2 CH3COOH → Cu(CH3COo)2 + H2O
酸によって酸化銅が還元されてCuに戻ることはありません。
マヨネーズなどに含まれる有機酸と、十円玉表面の酸化銅が反応すると、水に溶けるようになります。その結果、その下のまだ酸化されていない銅が表面に現れた、ということです。
塩素系漂白剤に注意
塩素系漂白剤を用いると、成分の次亜塩素酸ナトリウムが酸化銅(Ⅰ)と反応し、酸化銅(Ⅱ)と塩化ナトリウムになります。化学式ではNaClO+Cu2O(さび色)→2CuO(黒色)+NaCl
この場合、10円玉はきれいにならずに、逆に黒くなってしまいます。
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