シリーズ第2回、引き続き裏ワザを紹介していきます
*塾講師のみなさんが教えるということを楽しめるような教え方のヒントやアイデアを提案していくさくラボ*
○パート1はこちら!
今回は、
入試直前の今の時期にすると効果的なアドバイス&裏ワザについてです。
大学1年生の方は特に、受験生を担当するのは初めてという方が多いと思います。
自分が受験をしたからといって、実際に指導をしてみるとなかなか上手くいかないこともありますよね?
ましてや、入試を直前に控えた時期では、過去問を解かせたりとラストスパートをかけている講師の方がほとんどでしょうが、それでも英語や数学など直接教える以外に自分に何かできることはないかと考えている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方の為に、入試直前の今の時期にするからこそ意味のあるアドバイスそして、意外と知らない入試に関する裏技をご紹介していきます。
このアドバイス&裏技に関してはシリーズでお送りしていきます。
シリーズ第2回目は【入試当日に使える】アドバイス&裏技についてです!
入試本番に使えるアドバイス&裏技とは・・・
他人は関係ない!全ては自分次第!
入試当日も新しいことを覚え続ける!
では早速それぞれのアドバイス・裏技について詳しくご紹介していきます。
他人は関係ない!全ては自分次第!
このアドバイスは、入試本番に生徒が緊張などの理由から実力を出し切れないようなことがないように、ぜひ、みなさんにしていただきたいアドバイスです。
講師のみなさんの中にも受験生の時、入試本番が近づくにつれて緊張しそわそわしていると塾の先生や受験を経験した部活の先輩などから、
「周りの人が皆頭よく見えると思うけど、他の受験生はジャガイモだと思えばいいんだよ!」
などど、受験生のときに言われたのであろう緊張を和らげる為に他の受験生を物に見立てるアドバイスをされた方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
実際にそのアドバイスを実行した方も少なからずいるとは思いますが、本当に他の受験生のことをジャガイモなどに置き換えることはできましたか?
それよりも、入試の本質を捉えたより効果的なアドバイスがあります。
それは他人は他人、自分は自分です!
「周りの受験生をジャガイモにたとえるほうがまだ具体的ではないか?」と思われたかもしれませんが、このアドバイスはこの後が重要なんです!
その重要なこととは、入試というのは、ほかの受験生との戦いではないということをはっきりと自覚させることです。
受験をした方なら、入試においてはどんなに安定した学力を持っていたとしても精神的に強くなければ勝ち残れないということを身をもって感じたと思います。
だからこそ、今回はあえてご紹介させていただきます。
では、なぜ他の受験生との戦いではないと言い切れるのか。
それは、入学試験というのは自分が合格点をとれば受かるしその点数に届かなければ落ちるという、たったそれだけの試験だからです。
確かに、合格最低点などはその年の受験生の出来によって変わるので影響があるかもしれませんが、初めから合格最低点を狙う受験生はその段階で勝負に負けてしまっています。
ここで思い出していただきたいのは、生徒は受験が近づけば近づくほど視野が狭くなりがちだということです。
だからこそ、
「他人は他人、自分は自分。入試というのは隣の人が何点とるかなんて関係ない。自分が解ければ受かるし、解けなければ落ちる。ただそれだけのことだよ。だから全力を出しておいで!」
そう言って送りだしてあげてください。
自分との戦いを制した生徒の実例
私が担当していた生徒の中にも、
「模試を受けると周りの人がどれだけできているのか気になってしまって集中できない」
と相談してくる子がいました。
しかし、先ほどの言葉をかけて受験会場に送り出したところ、
「先生!先生の言う通りだよね!ほかの人がどんだけできているのかじゃなくてわたしが解けるかってことが大切なんだよね!なんかすっきりした!頑張ってくる!」
と言ってくれました。
そして、実力を出し切れたとの報告の後、合格通知をうれしそうに持ってきてくれました。
もちろん、ご紹介したアドバイスのみで受かったわけではありません。しかし、この生徒が余計なことに気をとられたり自分で集中を切らしてしまうことをこのアドバイスが防いでくれたのは事実でしょう。
生徒の視野が狭くなっているときこそ、塾講師の私たちが一歩離れた位置から客観的に生徒を見て、悔いを残さないようアドバイスをしてあげましょう。
入試とは他人との勝負ではなく、自分が合格点をとれるか、という個人戦である。
入試当日も新しいことを覚えよう!
次にご紹介するのは、入試当日も合格の可能性を広げる裏技です。
入試当日も合格の可能性を広げるには何をすればいいのでしょうか?
それは、試験前の時間の使い方です。
多くの受験生は試験前の時間を自分がよく間違えるところ、忘れてしまう単語などを覚えたり見直しすることに使います。
しかし、よく考えてみてください。
確かに、覚えられない単語などを直前に確認することは非常に重要です。ですが、今までやってきた内容を復習しているにすぎません。
それでは、入試期間は復習しかしていないことになりますよね?
それよりも効果的な方法があります。
新しいことを覚え続けるということです。
具体的に説明すると、例えば次の試験まで20分時間があるとすれば、10分は復習に、残りの10分はまだ覚えていないところを覚える時間に使いましょう。
案外、直前に覚えたものが試験に出ることもありますし、たった10分でも入試期間中新しいことを毎日覚え続ければ入試が終わる頃には復習のみ行っていた受験生より倍以上暗記したことになります。
つまり、復習のみを行うよりも確実に合格の可能性を広げることができる方法です。
休憩時間は復習だけではなく新しいことを覚えるためにも使う。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
入試が迫るこの時期に、塾講師が生徒にできることは限られます。だからこそ勉強を教える以外にできるサポートをしっかりして生徒の夢の実現・目標達成に少しでも力を貸せれば良いと思います。
今回読んでいただいたアドバイスや裏技は私が現役の頃に試して実際に効果のあったものなので、ぜひあなたの生徒さんに伝えてくださればうれしいです。
では、教えることを楽しんでください!