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【英語講師向け】質問だけじゃない!多様な疑問文をまとめてみた! 

高校生

2021/12/17

疑問文の様々な形

疑問文と言うものは相手に何か答えを求めるときに使うものですよね。ですが、それ以外のことを表す疑問文がたくさんあるのです。文の形は疑問文なのに、意味は普通の肯定文の意味であるものがとても入試で狙われます。また少し変わった形の疑問文も同様に狙われがちです。今回はそのような少し変則的な疑問文を紹介します。ではさっそく内容に入っていきましょう。

相手の答えを求めない疑問文

Who knows?

誰に分かるだろうか➡誰にも分らないよ

What could be more difficult than this?

これ以上難しいものが何かあるかい➡これが一番難しいよ

疑問文の形をしているのに、相手に答えを求めることを目的としない文です。これを修辞疑問文と呼びます。特別この名前を生徒に覚えさせる必要はないと思いますが、この表現はしっかり覚えさせましょう。肯定の修辞疑問文は否定の気持ちを、否定の修辞疑問文は肯定の気持ちを表すことと覚えさせると良いでしょう。

 who doesn't like dogs?

(犬が嫌いな人なんていないよ。)

また、訳のせいもあってか、英作文で使うときにを忘れる生徒が非常に多いです。これらの表現は意味はそうでなくても、形はあくまで疑問文です。注意させましょう。

whatの慣用表現

何のために?

What did those boys go there for?

(なぜあの子たちはそこへ行ったのですか。)

「何のために…?」と目的を尋ねるときに、what…for?という形を用いることが出来ます。また、単にwhat for?として、<どうして?>と尋ねることもあります。

"I must go back to school."(学校に戻らなきゃ)

"What for?(どうして?)

<何のために>、<どうして>、私達も生活している中でよく使いますね。試験でも同じです。主にこの表現を聞いてくるのは会話文の穴埋め問題のときが非常に多いです。このように慣用表現を生徒に覚えさせる際は、どのジャンルの問題で聞かれることが多いのかまで指導しましょう。

Sはどのようなもの?(性質)

What is the food in America like?

(アメリカの料理ってどんなのですか。)

主語について「どのようであるか/何のようであるか」を尋ねる場合は、S is like…(Sは…のようだ)という文の<…>の部分を聞けばいいだけです。それを疑問代名詞のwhatを使って疑問文を作ると、What is S like?となります。また、この疑問文に答えるときは<S is like + 名詞>(Sは~のようである)や<S is + 形容詞>(Sは~です)のように答えるのが自然です。

"What is your mother like?"(あなたのお母さんはどんな人?)

"She is very kind."(とっても優しい人だよ。)

ここでの注意点はlikeを動詞と捉えないことです。ここでのlikeは好きという動詞ではなく、~のようなという前置詞です。ときどきこのlikeを動詞と捉えて、What does S likeとする生徒がいます。ここでのlikeは前置詞、品詞までしっかり覚えるように指導しましょう。

Sはどのようなもの?(見た目)

「Sは見た目はどんな感じですか。」「Sはどのように見えますか」という意味での疑問文は、What does S look like?という形になります。

What does your mother look like?

(あなたのお母さんはどんな見た目ですか?)

先程の文と比べてみてください。lookが入るとSの見た目、入らないとSの性質(ここでは性格)になります。混乱しないように同じ例文を使って違いを分かりやすくさせましょう。またdoesの有無にも生徒には十分注意させましょう。

WhatかHowか

Whatを用いるべきところで、「どのように」に引きずられて、Howを使ってしまうミスをよく目にします。

What is Tom like?(トムはどんな人ですか。)

How is Tom?(トムの調子はどうですか。)

Howを用いてHow is Tom?とすると、トムの健康状態を尋ねることになります。人の性格やものの特徴を尋ねるときはWhat is S like?を使います。このようにごっちゃになりやすいものがあるのは、英語を学んでいるうえで仕方のないことです。このようなときは、あてずっぽうにやるのではなく、どちらかの表現の、聞いたことのある文を思い出してみるように指導しましょう。例えば、上の文、中学一年のときに必ず英語の先生が授業の最初に聞いてくるHow are you? 講師の方も受験生も、そのころは元気よくI'm fine. 私は元気ですと答えていたはずです。これを思いだせば、Howはそういえば健康状態のことに関して尋ねるときに使うものなのだということが分かるはずです。勘に頼るのは最終手段です。問題につまずいた時は、このように今まで学んだことを振り返って、同じような表現を思い出して解くように指導してください。

How come+ S V

どうして…?

How come you didn't eat dinner?

(どうして夕食を食べなかったの?)

どうして…?」と聞く場合に<How come+S V?>という形を使うことが出来ます。How come~はWhyとほぼ同じ意味と指導しても構いませんが、疑問文の作り方に大きな違いがあることを必ず覚えさせて下さい。Whyを用いて疑問文を作る場合は、後ろは疑問文の語順となりますが、How come~の場合は、後ろが平叙文(普通の文)の語順となります。並べてノートに書かせると生徒は覚えやすいと思います。

Why did you call me?

How come you called me?

(どうして私に電話したの?)

疑問文で提案や勧誘を表す

この表現はたくさんあります。まとめて覚えさせてしまいましょう。また、各慣用表現の後にはどのような単語がくるのかも覚えさせましょう。これから紹介するものは並べ替え問題で出題されることが多いです。慣用表現の後には何がくるのか、それをしっかりおさえていれば、簡単に並び替えることが出来ます。

How[What] about going to the movies tonight?

(今夜、映画見に行きません?)

How[what] about…?で、「…はいかがですか」という意味になり、相手に何かを提案したり、勧めたりする表現になります。aboutの後には名詞、動名詞を置きます。

What do you say to cooking dinner?

(夕食を作りませんか?)

What do you say to …?で「…はいかがですか?」という意味になります。相手の意向を尋ねる場合に用いる表現です。このtoは前置詞なので、toの後ろには名詞、代名詞、動名詞を置きます。

Why don't you get more exercise?

(もっと運動したらどうですか。)

Why don't you+動詞…?は「…してはいかがですか?」「…しましょうよ。」という意味で、相手に何かを提案したり、勧めたりするときに用いる表現です。また、Why don't we+動詞…?「一緒に…しましょうよ」の形で使われることもあります。

Why not just ignore his opinion?

(彼の意見は無視したらどうですか。)

Why not +動詞…?で、「…してはいかがですか?」「…しましょうよ。」という意味を表すことが出来ます。また受け答えで使われることも多いです。

Why not?「もちろん、いいよ」

"Can I use your pen?"(あなたのペン使っていい?)

"Why not?"(もちろん、いいよ。)

このwhy not?は「なぜいけないの?」➡「もちろん、いいです。」という意味になります。相手からの依頼、提案などに答えるときに使います。

また、受け答えで使うときもを忘れずつけるように注意させましょう。


 

 

 

 

 

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