特集記事のサムネイル画像

【必読】「悪い癖」から抜け出してリスニングを極めよう!【ゲーム感覚で鍛える!?】

英会話

2021/12/17

リスニングが得意な人は何が出来ているのか?

「リスニングをどう勉強すればいいか分かりません。」

「どうやったら聞き取れるようになるの?」

「なんであの子は筆記はだめなのにリスニングは出来るの?」

・・・などなど、

リスニングに関する質問は、塾講師にとってはとてもなじみ深いものであると言えます。

 

また、受験生だけでなく、多くの日本人が、

リスニングをマスターすることができず、どうしたらいいか悩んでいるのが現状です。

 

 

 

その一方で、年齢や才能に関係なくリスニングのコツをつかめて

いる人がいるのも事実です。

 

では、その差はいったい何なのか!? 

 

そこから説明していきたいと思います。




最初のリスニング勉強で最も大切な要素とは?

リスニングの問題集は普通に売っていますが、

あれをやりこんでも必ずリスニング力が上がるというわけではありません。

 

問題集がダメと言うわけでなく、やるタイミングが重要であるということです。

 

実は、問題集をやりこむ前に、

リスニングが苦手な人ほど最初に始めるべき勉強があります。

 

それは、

1つ1つの英語を最後までしっかり聞くということ

です。

これこそが英語のリスニングの基礎であり、一番大切なコツなのです!

 

また、

リスニングが上達できる人、リスニングが上達できない人には、聞き方に決定的な差があるのです。

説明していきます!

 

リスニングが上達しない人がやっている悪い癖

その決定的な違いとは、

リスニングが上達できない人ほど無理に日本語回路を使って英語の音を理解しようとしてしまうことです。

 

実はリスニングが上達していない段階で、英語の音を聞きながら理解してはいけないのです。

 

英語を聞きながら理解して聞くという勉強の前に、必ず身につけておかなければならないことがあるのです。

 

それは、

意味を無視して、英語を頭から音だけに集中して聞いていくということ

です。

 

リスニングを習得するためには、英語を常に頭から聞く癖づけが必要なのです。

英語には、5W1Hなど、最初の3語に重要内容が詰まっています。

何が言いたいかと言うと、リスニングが出来ない人ほどこの部分に集中できていないのです。

 

しかも、残念ながら、

「では、頭から音だけ聞けばいいんだな」とここではしっかり理解出来ていても、

実際やってみるとうまくいきません。


普通に頭から英語を聞こうといくら勉強しても、

長年日本語を聞いているので、しみついた癖が取れないからです。

 

特に、子供と比べて大人の方が英語のリスニング力が弱いのは、そのせいでもあるのです。

 

ここでしっかり生徒に伝えてほしいことは、

リスニングは英語の得意、不得意は関係ないということ

です。

この先入観ばっかりは、どうしてもリスニングを勉強する上での障害になってしまいます。

ここははっきりさせてから具体的な上達法の指導に入っていくことをお勧めします。

 

リスニングの音だけに集中できない理由

先ほど説明した通り、

本当に正しいリスニング勉強法は、

英語のリスニングで聞こえてくる音を1つ1つつかむ感覚を身に着けるということでした。

また、それが困難なことであるということも、我々が日本人であるという観点から簡単に触れました。


では、ここからは、そのことについてもっと踏み込んでみたいと思います。


なぜ、リスニングの音をつかむのは難しいことなのか?

具体的な原因を挙げたうえで、リスニング能力の向上方法を紹介していきます。

 

  • ①知っている単語が聞こえると止まってしまう

知っている英単語や表現が聞こえても、そこで和訳しないようにすることで、良い癖が身につきます。

リスニングをしているとき、

知っている単語が聞こえたと同時に意味を理解しようとするから英語のスピードに追い付けないのです。

 

 

ありがちな例を1つあげます。

 

<例>~~♪~Tokyo~~♪~~~

 

このように、リスニング中に、親しみのある固有名詞などが突然出てきたとき、

”その前は何だったのか…動詞は?…否定か肯定か…ああ、その後の表現を聞きのがした!”

 

なんてことが、読者の先生方含め、多くの人にはあった(ある)はずです。

このように、

知っている単語が耳に入ってきた瞬間に頭のなかで和訳をしているので、その前後の音がすべて聞こえない、という事態に陥ってしまうのです。

 

これでは良い癖は身に付きません。

 

  • ②知らない単語で引っかかって意味を捉えようとしてしまう

 

多くの人がリスニングで知らない単語が聞こえた瞬間に、

その前後の内容や単語が記憶から一瞬にして飛んでしまっています。

しかも、

引っかかっている単語の意味を知らない⇒言っていることの意味が理解できないとなり、

混乱してしまう人が非常に多いのです。

 

リスニング力を高めるには、

英単語を覚えれば覚えるほどいいと勘違いしている生徒が非常に多いことを、よく感じます。

 

先程説明した通り、

知っている単語でも耳が止まるということがある限り、それは何の解決にもならないのです。

(センター試験などで筆記は8割、9割なのにリスニングは5割、6割という生徒は多く存在します。)

この勘違いだけはさせないように講師の方はお願いします。

 

  • ③聞こえた音の文字を浮かべて和訳してしまう、文法を考えてしまう

日本人はどうしても、リスニングしながら聞こえた音を文字化したり、和訳したり、主体となる英文法を考えがちです。

例えば、英語を聞きながら、動詞や前置詞、助動詞、仮定法などが頭の中に浮かんできてしまうなんてことは、なかなか避けられませんね。

その原因は聞こえた単語、しかも、知っている単語が出てきたときすぐに意味を理解しようとしてしまう「悪い癖」のせいです。

 

みなさんは、日本語を聞くとき、日本語の文法なんて思い浮かべますか?

(思い浮かべないですよね。)


ですが、英語を聞くときには考えてしまっているわけです。

文法が常に頭に浮かんできては、いつまでたっても英語を聞くときにストレスばかり感じてしまいます。


他にも、日本語と英語の周波数が異なるなど専門的な原因もありますが、

大体の原因はこの日本人にしみついてしまっている「悪い癖」にあるということを生徒にしっかり理解させましょう。

 

ゲーム感覚で鍛えるリスニング勉強法

そこで、

リスニングが苦手で、悪い癖がなかなか取れないという生徒にもっとも効果的な勉強法を紹介します。

それは何かというと・・・・・



「数あて」です。


 

いったいそれは何かというと、

1つの英文が何単語でできているでしょうか?というクイズです。

 

普段の勉強とは違って何かを覚えるということはありません。

また意味もまったく関係ありません。

 

単純に英語のリズムを刻みながら数えるだけです。

単純に指折りながらカウントします。

1、2、3、と頭からしっかりと数えていきます。

 

 

「数あて」では、単語の数だけを数えればいいのです。

ですから、先程説明した「悪い癖」を発動させずに、無意識的に脳が積極的に最後まで聞こうとするのです。

もちろん、英語の音が聞こえたところで和訳している時間はありませんし、ましてや、聞き逃すということもないわけです。

 

よって、リスニングを苦手にさせていた悪い癖を自動的に消すことができ、

リスニング上達に不可欠な良い癖が自然に身についてくるというわけです。

 

実は本当のリスニングの重要性はここに存在します。

 

単なるリスニングではない、意識的なリスニングです。

 

しかもそれは意味を理解するリスニングではなくて、単に音全体の感覚をつかむだけのことです。

 

こんな成果が出た

私自身の体験談になりますが、

センターで筆記は9割超え、リスニングは5割という生徒がいました。

生徒自身も、リスニングの点数がなかなか伸びず、とても悩んでいました。

 

そこで私はまず先程紹介した悪い癖を説明した後、数あてをやってみるように言いました


最初は単語帳についているCDの短文を、1つ1つ数あてするように指導しました。

 

その後、リスニングの過去問題を解かせたところ、なんとリスニングは8割にまでのびました。

このようなきれいな展開になったのもこの子がライティング9割レベルの語彙力があったからですが、

それにしてもこの勉強法は期待できると私は確信しました。

 

数あての教材として単語帳のCDを使わせたのは、1文1文がきれいに区切られていて、

すぐにあっているかどうか確かめられるからです。

 

教科書などの長文をはやいうちから使ってしまうと、カンマなどがあったり、1文と1文の感覚がとても短かったりして、難しいです。

何よりあっているか確かめるのも面倒です。

なので、単語帳のCDの短文が最も数あてには適していると思います。

ついでに単語も覚えられるので、リスニングに時間をかけている暇なんてないという焦っている生徒にも効果的です。

単語帳は生徒のレベルに合わせたものにしましょう。

 

この勉強法を繰り返すことによって、今まで覚えた英単語や英表現、英文法などが活かされて、「理解しながら聞く」というリスニング力が上達します。


理解しながら聞かなければと焦っている生徒をお持ちの講師の方は、まず、「良い癖」をしっかり身に着けさせましょう。


数あてトレーニング 4つの注意点

このトレーニングに取り組むにあたり、注意すべき4つのことがあります。

  1. 最初の頭から聞いていく
  2. リスニングの正解率は気にしない
  3. 意味は考えない、スペルは浮かべない
  4. 知っている単語、知らない単語が出ても最後まで聞く

最後に簡単にまとめてみました。

新しい勉強法を始めるにあたり、

このようなはっきりとした注意点をまとめた方が生徒は実行しやすいと思います。

リラックスして楽しみながらリスニングの音を聞きます。

ただ頭から最後までそのまま聞き取っておくこと、これに関しては集中するように繰り返し指導してください。

まとめ

英語の音をすべてつかむという感覚を身につけることは、

リスニング力のいわば伸びしろを増やす部分とも言えます。


英文内で知らない単語が出てきたときの推測力や英文の構造を素早く判断する能力などをつけるにしても、

しっかりと英文の全体が聞こえていないことには始まりません。

 

まずはこの「英語の音をすべてつかむ」ということをリスニングの基盤であると生徒に考えさせ、指導をしていくことをお勧めします。

 

 

そして今回紹介した「数あて」では、単に楽しくリズミカルに数をあてることに専念すればよい方法です。

 

・リスニングに特別苦手意識をもっている生徒さん

・ひと通り勉強してみたが、成果がなかなか出ず、あきらめてしまった生徒さん

 

にも、1歩踏み出しやすい勉強法であると思います。1日1英文でもいいので、

聞き流すという練習ではなく、しっかりと英語の音を最後まで聞く癖を生徒につけさせましょう。

 

【合わせて読みたい記事】

【英語講師必読!】リスニング強化のための発音指導♪

【楽しく学べる!】すぐにしゃべれる、英会話指導法②

 

↓↓↓↓↓ 質問はこちら ↓↓↓↓↓  

塾講師の質問・相談(Q&A)

 

 

キーワード

関連記事

新着記事

画面上部に戻る