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【英語講師向け】例文を交えて、文型を見分けさせよう!!

中学生

2021/12/17

 



今回は、英語学習の初期に学ぶであろう文型について説明します。よくS+V+OとかS+V+Cとか言われるやつですね。今回はこの文型に関して例文を交えながら教え方を解説していこうと思います。ここを生徒さんがちゃんと理解できれば、文法問題などは非常に強くなると思いますので気を抜かずに頑張りましょう。

文型の5分類

まず文型とは何でしょうか?そのまま漢字を展開して「文の形」のことですが、主語・述語・目的語・補語の4つの組み合わせ方で分類されています。ちなみに主語はSubjectの頭文字S、述語動詞はVerbの頭文字V、目的語はObjectの頭文字O、補語はComplementの頭文字Cで表記されます。分類は下の5つになります。

①S + V (主語 + 動詞)
②S + V + C (主語 + 動詞 + 補語)
③S + V + O (主語 + 動詞 + 目的語)
④S + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)
⑤S + V + O + C (主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)

以下それぞれについて説明していきます。 

 S + V (主語 + 動詞)

まず例文を見てみることから始めましょう。下のような文が該当します。
・She laughed. (彼女は笑った)
・The supermarket closes at eight. (そのスーパーは8時に閉まる)

1個目の例文はS = She , V = laughed という必要最小限の構成でできています。多くの場合は2つめの例文の「at eight」の箇所のように時間や場所など付加情報が伴う場合が多いです。 

 S + V + C (主語 + 動詞 + 補語)

例文は下のようになります。
・The TV program was interesting. (そのテレビ番組は興味深かった)
・She is a famous actress. (彼女は有名な女優だ)

1個目の例文を見てみると、S = The TV program , V = was C = interesting となります。ここで重要なのはS = Cの関係が成立していることです!このように主語に関して説明する言葉のことを補語と言います。下の例文でも「彼女」=「女優」の関係が成り立っていますね。このS = Cを把握しておくことは後に出てくるO(目的語)とC(補語)の区別で必要になります。 

 S + V + O (主語 + 動詞 + 目的語)

こちらも例文から紹介します。
・I threw a ball. (私はボールを投げた)

この場合S = I , V = threw , O = a ball となります。ここで重要なのはS = Oという関係は成立しないという点です!「私」= 「ボール」ではもちろんありませんよね?このように上で紹介したC(補語)とO(目的語)の区別はSと一致するかどうかで区別することができます。 

 S + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)

今度は目的語が2つあるパターンの文型です。「誰々に何々を~」のような形の文章になります。実際に例文を見てみましょう。
・My grandfather bought me an expensive watch.
(祖父は私に高級な腕時計を買ってくれた)

この場合S = My grandfather , V = bought , O1 = me , O2 = watch となります。この場合O1、「誰々に~」の方の目的語のことを間接目的語と呼び、O2、すなわち「何々を」の方の目的語を直接目的語といいます。このS + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)の構文は前置詞を使って書きかえることもできます。上の例文を書きかえると下のような文章になります。
・My grandfather bought an expensive watch for me.

このように書きかえるとS + V + O + 前置詞 + 名詞 という構文になり、1つ前のブロックで説明した構文と同じ文型になります。 

 S + V + O + C (主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)

こちらも例文から見てみましょう。
・He made me happy. (彼は私を幸せにした)

この場合S = He , V = made , O = me , C = happy となります。ここでまたもや重要なのはO = Cが成立することです!先ほど紹介したときはS = C でしたが、今回は意味上の主語はOに該当します。よってO = Cになるのです。この事実は重要で、S + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)構文とS + V + O + C (主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)構文を区別する時に必要になります。

さて、ここでS + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)構文とS + V + O + C (主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)構文を区別する練習問題を一つ解いてみましょう。

①She made me a pencil case.(彼女は私にペンケースを作ってくれた)
②She made me a teamleader.(彼女は私をチームリーダーにした)

さてどっちがS + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)構文でどっちがS + V + O + C (主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)構文でしょうか?
先ほどのO = Cの関係を思い出すと...
→答えは①がS + V + O + O (主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)構文、②がS + V + O + C (主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)構文になりますね! 

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