まずは電流、電圧の関係を簡単に復習しておきます。
オームの法則:電圧V [v] = 抵抗R [Ω] × 電流I[A]
となります。つまり、電流と電圧は比例関係にあるということです。
さらに、
直列回路ー各抵抗に流れる電流の大きさが等しく、全体の電圧は各抵抗に加わる電圧の和
並列回路ー各抵抗に加わる電圧の大きさが等しく、全体の電流は各抵抗に流れる電流の和
が成り立ちます。
図の場合、1が直列回路
2が並列回路
です。
以下その2点について順に説明していきます。
1.直列回路ー各抵抗に流れる電流の大きさが等しく、全体の電圧は各抵抗に加わる電圧の和
今回はR1=3[Ω] , R2=6[Ω] , 電源の電圧を12Vとしておきます。
このときのそれぞれの抵抗に流れる電流、加わる電圧を求めてみます。
直列回路であり、全体の抵抗は各抵抗の和なので
全体の抵抗は3+6=9[Ω]となります。
オームの法則から
全体の電流=12/9 = 4/3[A] となります。
直列の場合、電流はどの部分もすべて等しいので、赤、青どちらの抵抗に流れる電流も4/3[A]となります。
あとは
赤の電圧:4/3 ×3 = 4[V]
青の電圧: 4/3 ×6 = 8[V]
となります。
直列回路では、全体の抵抗から全体の電流を求めます!!
2.並列回路ー各抵抗に加わる電圧の大きさが等しく、全体の電流は各抵抗に流れる電流の和
並列回路であり、電圧はどの部分も等しいことから赤と青の抵抗に流れる電流は
赤:12/3 = 4[A]
青:12/4 = 3[A]
となる。
したがって全体の電流は 4+3 =7[A]となります。
いかがですか?並列回路では全体の抵抗を使わなくてもそれぞれの電流、電圧は求められるのです!
じゃあ並列回路の全体の抵抗を求めなさいという問題があったらどうするんですか?
みなさんの中にはこのような疑問を抱いた人も多いはず。
全体の抵抗を求めなさいと言われたらあの並列回路の全体の抵抗を求める公式を使わないといけないように感じてしまいますが、
使わなくて大丈夫!!!
ポイントは
全体の電圧、電流から求めた抵抗=回路全体の抵抗
です!!
2で実際に計算してみましょう。
電源の電圧は12[V],全体の電流は7[A]だったので、オームの法則より
12/7 [Ω] となります。
もちろん、この値はあの並列回路の全体の抵抗を求める公式を使っても同じように出ます。
いかがですか?要するに、全体の電流を求めれば抵抗は出せるという事です。
電源の電圧は決まっていることが多いですからね。
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