pHってなに??
今回は、中学入試、高校入試でもよく問われる、pHについて扱います。
高校化学では水素イオンの濃度数を用いて計算しますが、中学レベルでは、その性質といくつかの試薬を覚えておけばオッケーです。
酸性・中性・アルカリ性
<画像:http://www.live-science.com/honkan/basic/chishiki02.html>
<性質>
酸性:酸っぱい (酢、果汁など)
アルカリ性:苦い (重層、塩素系漂白剤など)
これ以外の性質を問われることは余りないでしょう。
酸性・中性・アルカリ性はpHによって決まります。
ポイントはpH=7の時です。
通常pH=7のときを中性と認識することが多いのですが、厳密にはpH6.0~8.0の水溶液を中性といいます。
しかし高校化学ではpH=7を中心に、7より大きいとアルカリ性、7より小さいと酸性、と覚えましょう。
酸性・アルカリ性の見分け方
酸性 | 中性 | アルカリ性 | |
BTB溶液 | 黄 | 緑 | 青 |
フェノールフタレイン溶液 | 変化なし | 変化なし | 赤 |
リトマス試験紙 | 赤⇒青 | 変化なし | 青⇒赤 |
以下の3つを覚えておくと良いでしょう
1、BTB溶液:黄色なら酸性、緑色なら中性、青色ならアルカリ性。
(覚え方:酸性、中性、アルカリ性の順に「きみはアホ」)
2、フェノールフタレイン溶液:酸性・中性なら無色、アルカリ性なら赤。
3、リトマス試験紙:青色と赤色。青色リトマス紙を水溶液につけて赤色に変われば酸性。赤色リトマス紙が青色に変わればアルカリ性。
(覚え方:「あお」が「あか」で「酸性」なので、「おかあさん」)
1,2は調べたい水溶液に少量加え、入れた後混ぜて色を見ます。
平成25年度神奈川県公立高校の入試問題
平成25年度神奈川県公立高校の入試問題です。答えはb,dなので4です。
一通り説明した後に、実際に問題を解いて、きちんと覚えられているかどうかを確認してください。
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