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【塾講師必見】白地図を有効活用するためのちょっとしたコツ!

中学生

2021/12/17

白地図って・・・

みなさんは白地図を使ったことがありますか?

おそらく小学校や中学校の授業でお世話になったことだと思います。

私はこの白地図が大好きでした。(自由に色を塗ることができて楽しかったからです。)

そのため、塾での授業でもよく使います。

そこで今回はこの白地図を有効活用するポイントをご紹介したいと思います。

気軽に使ってみよう。

白地図は非常に便利なツールだと思います。

その名の通りまっさらな地図ですから、自由に色を塗ったり、線を足して区切ったり、文字を書き込んだりと好きなように”料理”することができます。私の生徒さんは白地図を都道府県ごとにハサミで切りとり、パズルをつくっていましたよ。

白地図の入手の仕方は様々です。

サイトで「白地図 無料」と検索するとたくさんの画像が出てきますので、それをダウンロードしましょう。都道府県別、国別という便利な画像もありますのでぜひ使ってみてください。

著作権については、授業内で使用する分には問題はないと思いますが、気になるようでしたら教室長に確認を取るのも手でしょう。わたしはダウンロードする際にサイトのURLを記載するようにしています。

あるいは教科書や参考書の地図に白い紙を重ねて書き写すのも、原始的ではありますが考えられますね。

授業の内容に合わせて自分仕様の白地図を用意してください。

使用例

ここでいくつか使用例をご紹介しましょう。

小学生の場合

小学生の生徒さんは、まだ日本地図や世界地図に慣れていないことが多いでしょう。上記にもあるように、都道府県パズルをつくったり、色分けをしてみたりしましょう。

まずは自分の住んでいる都道府県、おじいちゃんおばあちゃんのいる都道府県などの形や位置をインプットさせてあげてください。その土地の有名なものや、最近でしたらゆるキャラでも良いですね。生徒さんの理解度や好奇心に合わせていろいろなことを教えてあげてください。

中学受験を考えている生徒さんは、都道府県の位置や名産品はもちろん、工業地帯や地域、気候などさらに詳しい情報が必要になってきますね。

私の担当してきた中には、社会の授業に限らず、連絡帳や計算ノートに白地図を貼り付けている生徒さんもいました。空き時間でも地図を見る機会をつくってあげると良いかもしれません。これは講師のみなさんの裁量にお任せします。

中学生の場合

中学生はたいてい、歴史や公民を学習する前に地理を学習します。おそらく歴史や公民を学習する上で地理の基礎知識が必要になるからだと考えられるからです。

3年生になってからの実力テストでは、これら3つの分野がミックスされた問題が出題されることが多く、「歴史の問題かと思いきや地理の内容を答える問題だった!」ということはよくあります。高校入試の問題はまさにそうです。ですから、1年生のうちに重要事項を捉えておく必要があります。

そんな時に活躍するのが「白地図」というわけなのです。

中学生の生徒さんはおそらく、都道府県や地方ごとの農工業生産額や気候など様々な角度から攻略する必要がありますね。

教科書に書き込むのではなく、あらかじめ用意した白地図に色を塗ったり、近くにポイントとなる事項を書き込んだりしてノートを仕上げましょう。大きめの白地図を用意して必要な地域だけ切り取って使うのも良いかもしれませんね。

このように白地図は使う人によってつくり上げられるので、自分だけの教材として使えるのが一番魅力的なのです!

インプットとアウトプット

白地図を使って様々な情報を書き込み、自分だけの教材をつくったとしましょう。

しかしこれだけでは成績の向上は難しいです。書き込んだ情報を積極的に暗記して新たな白地図にアウトプットしてみましょう。たくさんの紙を消費するかもしれませんが、大切なことです。特徴的な形の都道府県はよく試験に出てくることがあります。

たとえば石川県(特に能登半島)やリアス式海岸のある地域(三陸や若狭湾など)、愛知県は覚えやすく工業(自動車)に関する情報が多いのでよく使われます。

今までのテスト問題をざっと確認して、よく見かける都道府県や地域をチェックすると良いかもしれませんね。

中学の歴史で使う場合は、今と昔では地域の境界線が異なっていたり、自然災害のために地形が変化していることもあるので注意しましょう。

地図帳との合わせワザ

白地図だけでは物足りない・・・そんなときはぜひ地図帳をそばに置いてみてください。最新のものが望ましいですが、少し古いものもあるとどこの地形が変わったのか比べることができ、思いがけず役に立つかもしれません。

また、地図帳には折り込み付録として農工業生産の地域別生産額や輸出入量、気候の説明図やグラフなど豊富な情報量を呈しています。重要な情報はコピーして白地図の裏に貼り付けるなど、持ち歩きがしやすいコンパクトなツールに変えてしまいましょう。

講師のみなさんや生徒さんのアイデア次第で効率の良い学習が実現するでしょう。

ランキングをつくる。

膨大な情報を効率よくインプットし、試験でアウトプットするには「ランキング」をつくりましょう。

わたしがよくつくったのは、湖の面積、河川の長さ、工業生産額ベスト3といったところでしょうか。これは日本に限らず世界地図でも良いです。

ベスト3に当てはまる都道府県を色ペンで塗ります。工業生産額は海に面している地域が多いことがわかったり、空港があるとか港があるとか、次々と生徒さんの口から情報が引き出せるとベストです!

「なぜここの地域なのか?」

そんな疑問を常に投げかけ、位置的な問題や近隣の都道府県との関わりを学習することが、社会に限らず日常でも役に立つでしょう。

視覚的効果

白地図を使って、書き込み、切り取り、ノートに貼り付ける。

このように手を使って作業し、情報を視覚的に取り込む。視覚的な情報は脳にインプットされやすいです。これが狙いです。定期テストや受験本番でも思い出せなければいけません。

自分の手で作り上げた地図ならば、愛着も湧きます。見やすいように、できるだけきれいに書こうと集中します。

受験生はそんな時間ない!と思われるかもしれません。正直わたしも、受験生には資料集を勧めてしまいます。

白地図を使った勉強は、できれば受験生になる前に始めたいものですね。

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